今、ミニマリストが密かなブームとなっています。
有名な実業家などもミニマリストを推奨し、
ミニマリストにあこがれる人が増えるのでしょう。
私自身、ミニマリストの話で納得するところもありますが、
ミニマリストになるつもりはありません。
それは、彼らの考えは矛盾に満ちているからです。
今回はミニマリストの欺瞞について説明します。
資本主義
現代社会は言うまでもなく、資本主義社会です。
資本主義社会では消費が行われなければ、
経済が停滞しデフレとなり、
人々が困窮してしまいます。
ミニマリストは消費を抑えることを是としているため、
経済を積極的に停滞させているのです。
ミニマリストは経済にとって血栓のような存在なのです。
バフェット
バフェットにあこがれる人
世界一の投資家として名高いウォーレン・バフェット氏。
彼も質素な生活をしているミニマリストの様な人物です。
彼なんかを見ていると、
ミニマリストが良いものの様に見えます。
彼自身に浪費家になれと言うつもりもなければ、
彼の行動をどうにかしたいと考えてもいません。
しかし、それにあこがれる人は馬鹿だと考えます。
バフェットと同じ行動をしてもバフェットにはなれません。
それどころか、消費を抑えることで、
自分自身の所得が減ることを理解しているのでしょうか?
アメリカ
そんな、バフェット氏ですが、
彼はアメリカ人です。
新型コロナの影響で経済状況は変わりましたが、
アメリカ経済は基本的にインフレ傾向です。
インフレ下なら消費を控える行動自体、
マクロで見れば合理的な行動です。
つまり、バフェット氏はマクロ視点で、
非常に合理的な行動をしているのです。
日本政府も見習ってほしいものです。
日本のミニマリスト
では、日本のミニマリストはどうでしょう。
日本は間違いなくデフレであり、
ミニマリストは確実に経済の足を引っ張ています。
無論、所得が低い人がミニマリストになるのであれば、
それは経済合理的であり非難はできません。
しかし、高所得者ほどミニマリストとなるだけでなく、
そのライフスタイルを他人に勧める始末です。
そんな成功者にあこがれミニマリストになる人が増えていますが、
結局、デフレとなり最終的に低所得者が損をして、
高所得者が得をする結果となるのが関の山です。
彼らが捨てたくないもの
ミニマリストと言っても、
彼らは全ての物を捨てるわけではありません。
そんな彼らが残すもので最も多いのがスマホです。
スマホは現代技術が最も詰まった機械です。
彼らの行動は明らかに資本主義と逆行しています。
それなのに、資本主義の最高峰ともいえるスマホは
決して手放そうとはしないのです。
資本主義を否定しながら、資本主義を最も大切にする。
これがミニマリストの一番の矛盾です。
結論
確かに、あれこれ考えずに消費することは控えるべきです。
家に物が溢れ返っては生産性も下がります。
確かに、ミニマリストの教えの中には、
非常に参考になる部分も多くあります。
ですが、極端なミニマリストは経済を停滞させます。
特に、デフレの日本ではそれが顕著です。
ミニマリストが楽しくてやっているなら止めませんが、
誰かにあこがれて始めたり、
他人に勧めたりするのはやめるべきです。