穴を掘って埋める仕事

日本では公共事業のことを、
穴を掘って埋める仕事と馬鹿にしがちです。
元々、この言葉は、
ケインズが乗数効果を説明する際、
穴を掘って埋める仕事であっても、
経済的に効果があると言ったことから生まれました。
確かに、経済的な効果についてもそうですが、
それ以外にもこの仕事は有効です。

道路の舗装

実際、穴を掘って埋める仕事は、
道路をしっかりと舗装しています。
アスファルトは定期的に舗装が必要で、
この仕事は無くてはなりません。
公共事業が叩かれるようになり、
穴を掘って埋める仕事が減ったことで、
道路がガタガタになってきています。
このままだと、日本の道路は使い物にならなくなります。
穴を掘って埋める仕事は、
インフラを支える仕事なのです。

技術の継承

穴を掘って埋める仕事があれば、
穴を掘る技術と埋める技術を、
後継者に伝えることができます。
土木建築技術において、
どちらも大切な技術です。
この技術を途絶えさせないためにも、
定期的に穴を掘って埋める必要があります。

最後に

日本は災害大国です。
災害が起きてから、
技術が無くて助けられない、
そういったことを避けるためにも、
普段からの備えが大切です。
公共事業を叩いたり、
経済知ったかの人たちが、
不必要な産業の話をしたりします。
そして、多くの人がそれに賛同する始末です。
何が必要で何が無駄化の議論は、
インフレになってからでいいのです。

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