農協はグローバル

現在、農協の改革が推し進められています。
具体的には農協の株式会社化です。
この改革をする根拠は「農協は閉鎖的なビジネスしかやっていないから、もっとグローバルにビジネスを展開していくべきだ」というものです。
農協は今でも十分グローバルです。

株式会社化は必要か

農協がグローバルなビジネスについて説明する前に、もし農協がグローバルな企業で無いとします。そこで、農協のビジネスをグローバル化するにあたり株式会社化をする必要はあるのでしょうか?答えはNOです。最近グローバル=株式会社という方程式がありますが、これは明らかな間違いです。株式会社化すると品質が確実に落ちます。なぜなら、利益を上げるため、品質を下げて原価を抑え利益を出そうとするからです

そもそも農協はグローバル

農協は協同組合であるため、閉鎖的であるというイメージがどうしてもあります。ですが、農協はとてもグローバルなビジネスを行っています。
農協には全農グレインという世界最大の単一穀物エレベーターを持っています。全農グレインはアメリカにあり、作物の流通を管理しています。そして、日本にはもちろん世界にも、作物を輸出しています。これにより、日本に安く安全に作物を送ることが出来ます。こういった事業を行っている農協のビジネスは、かなりグローバルであるといえます。

株式会社化の目的

農協はなぜ株式会社にされようとしているのでしょう?
それは、外国資本にとって邪魔な存在だからです。
農協が輸出する作物を管理するため、自由に貿易が出来ません。また、国内の作物も農協が管理しているため安く品質の良い作物が供給されています。そんな状態では日本で外国資本が農業を始めてもうまくいくはずがありません。
こういった現状から、外国資本が農業事業を始めるにあたり農協は邪魔なのです。そこで、株式会社化することで買収し、規制を緩和して、自らがビジネスを行いやすい環境を作ろうとしているのです。

まとめ

以上が現在の農協に関する説明です。
農協は既得権益であるため潰せと言う意見をよく耳にします。ですが、農協を潰せば外国資本という別の既得権益が現れます。その結果日本の食の安全保障は失われ、多くの日本人は飢えてしまうこととなるでしょう。

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