貯金は大切

今回の騒動で経済が混乱しています。
そんな中「こんな時のために貯金が大切だ」
という意見を耳にしました。
実質賃金が減った現代だと、貯金をできない人も大勢います。
そんな状況を無視しても、この意見は間違えています。
この話の間違いを指摘します。

合成の誤謬

ミクロ視点では、貯金は正しい行動です。
しかし、マクロ視点で見た時、貯金はやってはいけません。
人々が貯金をすることで、経済規模が縮小するからです。
この様に、ミクロで正しい事でも皆が行えば間違いとなることを、
合成の誤謬と言います。
経済を正しく運用するためには、貯金をしてはならないのです。

いざという時

「そうは言っても、いざという時に貯金が無いとどうにもならないじゃないか」
という意見が聞こえてきそうです。
この考えは、いざという時、貯金しか頼れないと思っている、
非常に視野の狭い考えです。
自分でどうにもならない状況なら、誰かに頼ればいいのです。

政府を頼れ

「そうは言っても、こんな社会で頼れる人などいない」
という人も大勢出てきそうです。
確かに、個人に頼ることはハードルが高いことです。
であるなら、政府に頼ればいいのです。
事実、失業保険や生活保護など、
困った時のための救済措置が存在します
(本当に機能しているかは置いておいて)。
今回の事案に関しては、全ての人が困っていて、
頼れる人がほとんどいないのが現状でしょう。
そんな時に手を差し伸べるのが政府の役割です。
困っている人に手を差し伸べない今の政府は、
自らの役割を遂行しないろくでもない政府なのです。

結論

今回の件で「貯金してないお前が悪い」と思う人がいるなら、
それは国家を理解していない人間です。
自己責任論が蔓延している現代において、
自己責任ではどうにもならない今の事態で、
人々は国家についてもう一度考え直すべきなのです。

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