今のAIはただの計算機

AIが登場して、人々の暮らしは大きく変化するでしょう。
AIによって仕事が奪われるなんかも、その話の延長です。
しかし、多くの人がAIについて過剰に評価しています。
今回は、今のAI技術について説明します。

四則演算しかできない

今のAIはただの計算機です。
「ただの」と書くと曲解する人がでそうなので
「かなり高度な計算機」と言い直します。
ですが、どんなに高度であろうと行えることは、四則演算です。
つまり、計算しか行えないのです。
なので、数式で表すせないことはできないのです。
数式で表すことができるのは「論理」「確率」「統計」です。
今のAI技術はこれらによって構築されています。
ECサイトのレコメンドなどもこれらが元となっています。

AIが苦手なこと

数式で表せない事としては、言語がそれにあたります。
AIが翻訳が苦手なのはそれが理由です。
最近は翻訳技術が進んでいるので否定されるかもしれませんが、
複雑な会話の意味をAIは理解できません。
前後の会話の流れから、主語を省いたり、
皮肉の様なあえて逆の意味の言葉を使う様なことをすれば、
たちまち翻訳できなくなります。

今の技術では、数式で現れないことがたくさんあります。
もしかしたら、今後計測できるようになるかもしれませんが、
人の感情なんかは今の技術では測れません。
この様に、世界には数値で測れないものがたくさんある以上、
今のAI技術では人の同様の能力を持つAIなど生まれません。
まして、人類を超えることなどありえません。

さらに未来には

今のAI技術では、AIは人間にはなりません。
今のと書いている理由は、今後全く違う仕組みのコンピュータが登場すれば、
人間を超えてしまうかもしれないからです。
もしかしたら、私たちの知らないところで、
すでに開発されているかもしれませんが。

結論

以上が、ほとんどの人がしているAIについての勘違いです。
ですが、今のAIは計算能力が高く、
ほとんどの労働がAIにとって代わる時代が来るのは確かです。
そして、それは世の中の常識を変える大きな変化なのも確かでしょう。
また、今のAIに出来ないことを考えれば、
今後教育の分野では英語やプログラミングを強化するのではなく、
むしろ国語に力をいれるべきなのです。
常識が変わっても、柔軟に対応できる能力こそが、
人間がAIを遥かに凌駕している能力であることを忘れないでください。

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