ホメオスタシス

ホメオスタシスとは恒常性維持のことです。生物などが周りのか環境に合わせて状況を一定に保つことを言います。
今回、ホメオスタシスを取り上げるのは、今の社会ではこれと逆のことが行われているように感じるからです。
では、ホメオスタシスについて考えましょう。

今の社会でホメオスタシスに逆らう一番の例が医療でしょう。
現代医療では病気や怪我などの症状を抑えようとします。これを、対処療法と言います。しかし、この症状こそがホメオスタシスであり止めてはいけないものです。
例えば、風邪をひいたとに熱が出ます。熱が出る理由は、熱を出して免疫力を上げることで体内の細菌をやっつけます。しかし、現代医療では熱を下げようとします。こうすれば免疫力が下がり風邪は長引きます。現代医療のほとんどが、この様な対処療法です。もちろん、大切な用事があるからといって一時的に熱を下げたりすることは必要でしょう。しかし、ほとんどの医療現場は症状を抑え続け、病気が慢性化することが多いと感じます。つまり、現代病のほとんどが病院によって作られていると言っても過言ではありません。
私は病院に行くなとは言っていません。ただ、病気とは何か、薬とは何かを一度考え直して欲しいと思っているのです。

絶滅危惧種の保護についても同じことが言えます。人間が乱獲したから個体数が減ったというのなら、保護することに価値はあるでしょう。しかし、資本主義活動において住処を失った動物に関しては、資本主義活動をやめない限り絶滅します。人間のエゴによって絶滅することは許せないと主張する人がいますが、保護をすることもまた人間のエゴなのです。
資本主義活動によって絶滅した動物は、資本主義を続けていく限りは地球では生きていけません。資本主義活動を続ける限りこういった動物を保護しても意味はないのです。日本では、トキの保護がこれに値します。
動物が絶滅するのもホメオスタシスなのです。

現代社会においても、明らかに時代に合わない制度をかたくなに維持しようとします。または、変えすぎたために反発が起きている状態でも元に戻そうとはしません。前者は年金や税制度で、後者はグローバル化による構造改革です。
日本はデフレです。ならば、消費税はなくすべきです。しかし、政府は消費税を上げて財源を確保しようとしています。デフレは高い税率を減らすためのホメオスタシスです。グローバル化による構造改革もデフレを促進させます。外国製の安いモノがたくさん入ればモノの値段が下がります。それにより潰れる国内企業も出てきます。そして、国内の経済は悪くなります。つまり、デフレの進行はグローバル化をやめさせるためのホメオスタシスです。
今の日本では、変えるにしても維持するにしてもホメオスタシスに逆らっています。難しい問題であることは承知しています。しかし、国民の一人ひとりが理解して考えなくては日本は崩壊してしまいます。

以上がホメオスタシスについての説明です。
ホメオスタシスは、悪い部分を良くするために起きる症状です。
病気の場合は症状を抑えてしまっては、悪いところは良くなりません。
今回私は、日本のデフレは高い税率やグローバル化に対するホメオスタシスだと書きました。ですが、デフレが始まったのは政府が緊縮財政を行ったからです。これは、お金は一番大切だという拝金主義からきていると考えます。なので、デフレは拝金主義の日本人に対し、お金とは何かを考えさせるホメオスタシスなのでしょう。

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