スマホに支配されている

科学技術の発展の話で、将来、人々はAIに支配されるかもしれない、という議論を聞いたことがあると思います。映画の「ターミネーター」のような世界です。
この様な世界になることを恐れている人と、そんなはずはないと言っている人がいます。
今回は、このAIが人類を支配するのかしないのか考察します。

AIが人間の知能を超える瞬間を「シンギュラリティ」や「技術的特異点」といわれます。シンギュラリティでAIが人間の知能を超えれば、AIは人々に反旗を翻すだろうと考える人が、AI脅威論を唱えます。AI推進派は、AIが進化しても、人間がそれを使いこなすよう適応していくのだから大丈夫だと考えています。
どちらの意見も、未来のことについて考えているため、今の段階では断定できません。
なので、今現在の状況から考えます。

AIとは人工知能の事ですが、いわゆるバズワードです。
人工知能と一言で言っても、ゲーム内での、敵の動きや洗濯機の洗濯など言葉の定義の幅がとても広いのです。なので、人工知能はほとんどの機械にあると考えてよいでしょう。
その中で、今回はスマホをピックアップします。

日本で、スマホを持っていない人はほとんどいません。そして、電車に乗れば皆スマホをいじっています。スマホをいじること自体は悪いこととは思いません。ですが、少し前の時代の人がタイムスリップしてこの光景を見たら、異常に感じるでしょう。
さて、昔の人はなぜ異常に感じるのでしょう。それは、皆が同じ行動を執っているからです。つまり、人々の行動はスマホによって支配されていると言っていいでしょう。
この様な意見に対して、私わスマホを使いこなしているのだと反論する人がほとんどでしょう。では、具体的な行動の例を挙げて考えます。

まずは、ソーシャルゲームです。ソーシャルゲームはソシャゲと言われています。私も昔ソシャゲをやっていましたが、ゲームに遊ばれている感覚がして気持ち悪くなり辞めました。
なぜそう感じたかと言えば、まずはログインボーナスです。このログインボーナスは、一日一回ソシャゲを起動すれば、アイテムがもらえるというものです。これにより、ゲームをしなくても起動することが日課となりました。
次に、イベントです。興味のあるイベントが始まると、その期間は寝る間も惜しんでゲームをしていました。これによって、飽きることなくゲームを楽しむことができます。
そして、なによりプレイするためには時間が必要だということです。例えば、1回プレイするのに10分かかり、ストックを5つ持てるとします。そうなれば51分以上ゲームをしなければストックが増えないので損してしまいます。普段ならあまり気にしないのですが、イベントなどがあるとこの時間をシビアに計算したりします。
今の話を聞くと、ゲームが人間で遊んでいるように感じませんか。
もちろんソシャゲをやっていない人もいますので、別の例についても考えます。

外食をするとき、スマホでお店を決めることが多いでしょう。そして、お店を決める基準は口コミなどの情報です。情報自体は人間が発信していますが、その情報を入手する手段は、あくまでもスマホです。待ち合わせをするにしても、最近では駅などの大まかな場所を決めて、細かい場所は現地についてからまた連絡するというのがほとんどです。これはスマホを使いこなした結果だと考える人がほとんどでしょう。しかし、電波障害でスマホが使えなくなったとき人々は混乱しました。
なので、私たちはスマホで場所を選んでるのではなく、スマホに場所を決めてもらっていたのです。

以上より、私たちは今、相当スマホに操られています。もちろん、中にはスマホを本当の意味で使いこなしている人もいます。おそらく、そういった人はシンギュラリティが起きてもAIを使いこなすでしょう。
なので、私はAIが支配する可能性もあると思いますが、それ以上に、AIを使いこなす人間が、使いこなさない人間を支配する時代が来るのではないかと、予想しています。

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