消費増税という名のスタグフレーション

もうすぐ、消費税が10%に上がります。
消費増税で日本経済が落ち込むことは、火を見るより明らかです。
今回は、消費増税が経済に与えるダメージを説明します。

インフレーションとスタグフレーション

消費増税とは、物価の強制的な値上げです。本来、物価が上がるときは、所得が増え、それに応じて物価が上がります。ですが、所得が伸びずに物価のみが上がれば当然需要は縮小します。その結果、経済は縮小します。所得が伸び物価が上がることをインフレといい、物価のみが上がることをスタグフレーションといいます。現状、日本はデフレなので需要が不足している状態です。この状態で物価を引き上げていいわけがないのです。

新自由主義が始まった理由

スタグフレーションが景気に与える影響は、非常に大きいものがあります。オイルショックがその代表です。オイルショックは第4次中東戦争により、石油の値段が高騰しました。当時、基幹産業の多くが石油に依存していたため、世界経済に大きな打撃を与えました。このオイルショックが原因で、新自由主義が始まりました。それまでは、ケインズ的な経済政策を行ってきましたが、スタグフレーションという概念が当時はなく、ケインズの政策は間違いだとされました。その結果、ケインズとは逆の考えである新自由主義に移行しました。そして、格差は拡大したのです。

増税が与える影響

さて、スタグフレーションが経済に与える影響が分かったところで、話を消費増税に戻します。消費増税はオイルショックと同じだけの経済ショックなのです。しかも、オイルショックの場合は一時的なものですが、消費税は下げると言わない限り、恒久的に続きます。消費増税は終わりなきスタグフレーションなのです。その証拠として、2014年の消費増税が経済に与えたダメージは、リーマンショックや東日本大震災に匹敵します。ですが、リーマンショック、東日本大震災は、その後に経済は回復しました。しかし、消費増税後の経済は一向に回復していません。政府は、リーマンショック級の経済ショックが起きれば、諸費増税をしないと明言しました。ですが、消費増税がリーマンショック級の経済ショックなので、永久に消費増税はしないというのが本来の結論であるはずです。

結論

以上がタイトルの「消費増税という名のスタグフレーション」の意味です。
消費増税やむなしと考えている国民が多くいますが、消費増税は日本を破壊する政策です。もう止めることは出来ませんが、今後国民が声をあげ消費税を日本から無くさなくては、日本の未来はありません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする