利子

利子とはお金を借りた際に元本に追加して払うお金のことを言います。
他の表現としては利息や金利といったものもあります。
違いとしては、利息は貸した側の表現となり、金利は追加して払うお金の割合です。つまり、ほとんど違いはありません。
今回は利子について説明します。

金利について

金利は、お金を貸したときに追加として払うお金の割合と書きました。
例えば、100万円借りて返す時に120万円で支払う場合は、金利は20%で利子は20万円となります。
この金利というのは、一定ではありません。
信用が高いと金利は下がりますが、信用が低いと金利は下がります。
別の表現では皆が貸したければ金利は下がります、皆が貸したくなければ金利は上がります。
なんとなく、逆のイメージを持つかもしれません。もし、お金を貸したら絶対に毎月利子を返してくれるAさんと、お金を貸しても返ってくるかどうかわからないBさんがいたとします。両者とも資金調達でお金を借りたいとします。
Aさんは皆が貸してくれるといってくるのでわざわざ金利を高くしなくても借りることが出来ます。しかし、Bさんは皆が貸すと言ってくれません。そこで金利を高くして交渉すれば貸してくれる人が現れます。
この様に、金利が高ければ信頼は高く、金利が低ければ信頼は低いということになります。
実際に、デフォルト前のギリシャ国債の長期金利は20%を超えていました。
つまり、日本国債は金利が低いため日本政府の信頼は高いと言えます。なので、日本政府がデフォルトするというのは明らかなデマです。

借金しても問題ない経済主体

お金とは(時間を超えた取引)などで説明していますが、お金とは借金です。つまり、利子を取るということは存在しているお金以上にお金を返さなくてはなりません。つまり、確実に破産者が出るということです。お互いが誰かの負債を取り合う椅子取りゲームのような仕組みとなり、金を貸している人だけが得をする仕組みなのです。
なので聖書では利息を取ることを禁止しています。
しかし、ここでもし自ら椅子を増やし続けることのできるプレイヤーがいたならどうでしょう。そんなプレイヤーは存在します。それは、政府です。
政府は通貨発行権を持ち、国債は中央銀行に買い取らせることで実質なしにできます。
逆に考えれば政府が借金をし続けなければ国民から破産者が出ることとなります。
今、政府はプライマリーバランス黒字化目標を定めています。しかし、政府が黒字になると国民は貧困化します。
この事実を国民一人ひとりが理解しなくては日本の未来はありません。

結論

この利子という存在は格差の拡大に一役買っています。
トマ・ピケティの「21世紀の資本」という本で、資本主義の下では格差は拡大し続けていると統計を取っています。
利子だけが原因ではありませんが、利子が格差の原因であることは確かでしょう。
そして、その格差を縮小させるのが、政府支出です。 そのためにも、政府が国債を発行して、問題を解決すべきです。

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