物々交換からお金はできた

歴史の授業で、お金は物々交換の不便さを解消するため、
発明されたと教わります。
結論から言うとこれは間違いです。
今回は、いかにも正しそうなこの説明のどこがおかしいかを説明します。

定説

人類はもともと物々交換を行っていました。
しかし、コミュニティーが大きくなるにつれ、
交換のマッチングが難しくなります。
そこで、金属や塩などの劣化のしにくく、価値のあるもを挟むことで、
コミュニティー内で安心して取引を行うことが可能となります。
金貨や銀貨が最終的に紙幣となり、貨幣が現代の形になりました。
これが、定説ですがこれは嘘です、忘れてください。

そもそも

人類が物々交換を行っていた歴史的事実は発見されていません。
みんなが信じている昔の人は物々交換をしていたという話は、
おとぎ話でしかないのです。
歴史的な事実が無いことを、事実として教えることは歴史を冒涜しています。
物々交換の話は、歴史の教科書から今すぐ削除すべきです。

物々交換は成立しない

ではなぜ、物々交換の歴史は発見されていないのでしょうか?
それは、物々交換は根本的に成り立たないからです。
物々交換は、お互いに需要と供給のどちらもある状態でしか成立しません。
ですが、本来需要がある時は供給は無く、供給がある時は需要がありません。
供給量の多い現代だと分かりにくいですが、
古代の人類は生産は収穫時にしかありません。
夏にとれるの作物を作っている人は、夏には供給があり需要は無く、
冬には需要があり供給が無い状態となります。
夏の作物を作っている人が1年を乗り切るためには、
冬に収穫する作物を生産している人と取引をする必要があります。
この二人が取引をする場合、物々交換はできません。

信用取引

先ほどの二人は信用によって、取引を成立させます。
夏に作物を供給する人は、冬に作物を貰えるという信用から、
作物を供給します。
この様に、お互いが供給能力を信頼して、取引が行われるのです。
取引の証と貝などのモノを介することはあるでしょう。
しかし、貝そのものには価値はなく、取引した事実に価値があるのです。
お金とは(時間を超えた取引)お金とは(信用取引)では、
今の話をストーリー仕立てで説明しています。

結論

物々交換は歴史上存在しません。
正確には存在していますが、それについては物々交換をご覧ください。
物々交換からお金が生まれたという考えが、現代の貨幣観を歪めています。
この間違えた考えが、日本が不景気となっている原因の一つです

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