ベーシックインカムについては度々批判してきました。
その理由は、民主主義的要素が薄いことと、
ベーシックインカムにはいろいろな種類があり、
その中には新自由主義的なものがあるからです。
そんなベーシックインカムに対し否定的な人も多く、
多くの理由は労働意欲の低下です。
この考えについて考察します。
ソ連を持ち出す
働いても働かなくても同じ
労働意欲が下がる例として、
ソ連を持ち出す人は数多くいます。
ですがそれは違うと考えます。
理由は二つあり一つ目は、
ソ連の場合働こうが働かなくても、
給料が同じだということです。
ベーシックインカムの場合は、
働けばその分の報酬は得れれるので、
そもそもソ連とは違うのです。
競争相争相手手
二つ目の理由は競争相手です。
ソ連の自動車はおんぼろだと、
西側諸国では笑いものでした。
それは、自動車産業に関しては、
ソ連には競争相手がいなかったためです。
ですが、軍事や宇宙産業に関しては、
アメリカという強力な競争相手がいたため、
ソ連の技術は凄いものでした。
ここからも、労働意欲や技術発展に際し、
ベーシックインカムは関係ないと考えられます。
帰属意識
「多くの労働者はお金のために働いている」
これに疑問を持つ人は少ないでしょう。
特にデフレの日本では尚更です。
確かに労働でお金を得ますが、
それと同時に組織に対する帰属意識も得られます。
人間はこの帰属意識を大切にします。
なので、ベーシックインカムで金を貰っても、
帰属意識を得るため人は労働をするのです。
結論
以上よりベーシックインカムと労働意欲は関係ないと考えます。
特にそう感じたのは、
家も裕福で実家暮らしの大学生の知人が、
バイトをしていたからです。
勿論、ベーシックインカムにより労働意欲が下がる結果となるかもしれません。
ですが、そう考えることは、
金ですべて解決できると考える新自由主義的発想で、
私としてはどうしても否定的になります。