指名競争入札

現在の日本では公共事業を行う場合、発注する業者を一般競争入札で決めています。一般競争入札の方が良い分野も存在しますが、建設分野に関しては一般競争入札より、指名競争入札の方が確実に合理的です。ですが、多くの人は指名競争入札を敵視しています。
今回は、多くの人が敵視している 指名競争入札について説明します。

指名競争入札は必要

以前談合と陰謀論という記事で、談合自体は決して悪くないと説明しました。一般的な認識では、談合とは指名競争入札のことを指します。談合が悪いと思い込んでいる人は、まずは以前の記事を読んでください。

まず、指名競争入札にはどのようなメリットがあるのでしょう?
それは、地元の建設業者を存続させることです。
災害時の時に、最も活躍するのは地元の建設業者です。なぜなら、土地勘もあり、地元に対して思い入れがあるからです。
しかし、一般競争入札をした場合、大手の企業がほとんどの仕事を受注してしまい、大手の建設会社しか残りません。現在、ゼネコンと下請けで格差が大きいのは、これが理由です。

なぜ悪者にされたのか?

今の日本で、一般競争入札が採用された理由は、グローバル化が原因です。指名競争入札の方が採用されていれば、そこに大手の建設会社が入っていく余地がありませんでした。日本の大手の企業は、指名競争入札で不利な状況であろうと、
日本のためなので、文句はなかったのです。
しかし、外資のゼネコンはそうではありませんでした。
指名競争入札では、外資の企業は日本の公共事業を受注できません。
そこで、指名競争入札を問題視して一般競争入札に変えて、日本の公共事業を受注できるようになったのです。

結論

以上が指名競争入札が必要な理由です。
日本の土建技術は年々衰退しています。このままでは建物を自ら建てることのできない国になってしまいます。
周りに流されて土建たたきをしても、結局自分の首を絞めているだけなのです。

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