近頃のChinaの経済的台頭やコロナ対応から、
民主主義はオワコンだという声をちらほら耳にします。
確かにここ数十年の日本とChinaを見れば、
そう思うのも頷けます。
しかし、決してそういう訳ではありません。
単に、独裁のいい所と民主主義の悪いところが出て、
民主主義がオワコンに見えているだけです。
ちなみに民主主義は普遍的な金科玉条の概念ではありません。
民主主義の悪い所は、
民衆が愚民なら政治が悪くなることです。
そして、世論はマスメディアが握っていることです。
頭の悪い国民がマスメディアに踊らされ、
没落の一途をたどったのがここ30年の日本です。
また、何をするにも遅いのも民主主義です。
色々な立場の人間の意見を取り入れれば、
遅くなるのは当然の結果です。
一方、独裁政治のいいところは、
トップが優秀なら、
スピーディーかつ大胆に国が繁栄することです。
まさに、今のChinaは官僚が優秀なため、
経済的に成長しアメリカに肉薄しています。
しかし、独裁政治の場合トップが無能なら、
すぐさま国は崩壊します。
ジンバブエのムガペがその代表的な例です。
また、独裁政治には人権の概念がありません。
民主主義なら、人権侵害に有っていた場合、
声を上げることができます。
しかし、独裁政治では声を上げることさえできません。
ここまで、独裁政治と民主主義について比べてみました。
確かに独裁政治の方が早く国が繁栄するかもしれません。
これは、科学技術の発展こそ正義だとする、
進歩主義と非常にシナジーがよく、
最近、Chinaの体制がいいという知識人が増えました。
しかし、科学技術の発展以上に大切なものはありますし、
そもそも、科学技術の発展は大切な事なのでしょうか?
もし、今のChinaを見て民主主義がオワコンと思うなら、
もう一度立ち止まって考えてください。