インバウンドと斜陽国家

現在の日本ではインバウンドで外貨を稼ごうとしています。インバウンドについての批判はインバウンドで詳しく書いています。
インバウンドで稼ぐ国家は、斜陽国家である証拠です。今回は前回と別に切り口でインバウンドについて批判します。

インバウンドの目的

日本が、インバウンドをする主な目的は、内需では経済を賄いきれないため、外需でそれを補うためです。内需では経済を賄いきれないということは、生産量は十分に足りているということです。つまり、デフレだということです。デフレとは、経済が停滞もしくは縮小している状態です。インバウンドで外需を引っ張るということは、デフレの状態を維持しようとしていることとなります。デフレの状態が長引けば国家は終わります。なので、インバウンドで需要を補うということは、国家が傾き終わりに向かっているということなのです。

国家が没落する終盤

歴史的に見ても、インバウンドで稼ぐ国は滅亡に向かっています。古代ギリシャのアテナイは没落期には、裕福な外国人観光客が落としたお金で成り立っていました。その様子は、ローマの成金がペリクレス時代の芸術作品を何もわからずに眺めていました。まるで、今の日本で、外国人観光客が、古い神社や寺を何も分からないで眺めている様子と全く同じです。歴史的に見てもインバウンドとは、没落する国家の象徴なのです

インバウンドが必要な国

インバウンドについて否定的に書いてきましたが、インバウンドが必要な国も存在します。それは、発展途上国です。経済や技術的に未熟であるため、発展途上国はある程度の外貨を稼がなくてはなりません。また、技術が未熟なので、外国から技術を習得が必要となります。その際、経済も未熟であるため、独自の経済政策により、海外から技術習得を行うことができません。そのため、外貨を稼ぐ必要があります。そういった国では、外貨を稼ぐ手段としてインバウンドは効果的です。つまり、技術や経済が未熟な国にとってインバウンドは効果的なのです。日本の場合、技術や経済は高い水準を誇ります。そういった先進国では、本来インバウンドなどに頼る必要はないのです。つまり、日本がインバウンドに頼るということは、先進国から発展途上国になるということです。つまり、今の日本は衰退途上国なのです

結論

以上が、インバウンドに関する批判です。
歴史的に見ても、インバウンドを行う国家は没落しているのです。別にインバウンドを全く行うなとか、外国人を入れるなとは言いません。しかし、インバウンドを政府主導で積極的に行うことに疑問を感じているのです。
日本の経済は内需では十分に賄いきれないから、外需に頼るという考えは間違えています。日本のGDPにおける80%が内需です。なので、外需に頼るより、内需を増やす方がよっぽど効率がよく現実的なのです。

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