ガラガラポンと構造改革

何か問題が起きると
「現状をガラガラポンしよう」
なんて意見が必ず出てきます。
この意見が出ることは、特段問題はありません。
しかし、それが多数派となった時問題が起きます。
そして、今の日本ではそれが起きているのです。

日本は問題だらけ

今の日本は、数々の問題を抱えています。
しかしながら、問題が無い状態の方が珍しく、
問題があるというのは当たり前の状態です。
しかし、問題解決には議論をしたり、
実際、行動しても成果が無かったりと時間がかかります。
そんな議論に耐えきれない人が
「ガラガラポンすればいい」
と言い出すのです。

構造改革

構造改革に期待する日本

日本で起きている、
ガラガラポンの一番の代表が構造改革です。
構造改革は、あらゆる議論をすっ飛ばし、
全く別の構造に変えてしまいます。
デフレが長引き、閉塞感の強い日本では、
構造改革の様なガラガラポンが受け入れられるのは、
ある意味当然なのかもしれません。

構造改革の結果

構造改革は、橋本政権以降ずっと続けています。
小泉政権時には、多くのものが構造改革の餌食となり、
現在でも、構造改革は続いています。
しかし、間構造改革を20年間けても、
日本は良くなりませんでした。
それどころか、日本はどんどん悪くなっています。

構造改革で現状が悪くなる理由

構造改革で日本が悪くなる理由は、
そもそもの問題の本質を勘違いしているからです。
構造改革は、主にインフレ対策であり、
デフレの日本で行っても、
より一層現状を悪化させます。
それに、先ほど述べましたが、
問題解決には時間がかかります。
その問題解決の議論をすっ飛ばしているのだから、
改革後の社会で齟齬が起きるのは当然です。
事実、フランス革命も、革命後は混乱しました。

ガラガラポンの思考

構造改革を行う人は、
自分たちが先人たちが残してくれたものの上で、
生活をしているということを分かっていないのです。
私たちが普段使っているインフラも、
先人たちが整備してくれたものであり、
文化や歴史も長い年月をかけ作り上げられた大切なものです。
それを理解していないから、ガラガラポンすればいい、
という発想になってしまうのです。
勿論、時代によって変えて行く必要はありますが、
それには、粘り強い議論が必要となります。
そんな議論に耐えきれない、
忍耐が無い人がガラガラポンと言い出すのです。

結論

私たちは、先人たちの残してくれたものの上で生活しています。
それを理解していれば、
安易な構造改革など、簡単に受け入れる道理がありません。
いい加減国民は、
20年続く構造改革の幻想から目を覚ますべきです。

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