都構想とブレグジット

大阪都構想の住民投票が、行われることが決定しました。
住民や国民が、政策に対し直接投票することは、
間接民主主義を採用している国では、非常に珍しい事態です。
イギリスで行われた、ブレグジットの投票も、
国民の直接投票が行われました。
この非常に珍しい二つの事例について、比較をします。

共通点

比べると言っても、ブレグジットと都構想の、
共通点を探さなくては比較の使用もありません。
一見、共通点は無いように感じるでしょうが、
二つには大きく共通しているキーワードがあります。
それは「主権」です。

それぞれの主権

ブレグジットと主権

ブレグジットと主権について考えた場合、
ブレグジットはまさに主権を取り戻す政策だったのです。
「EUに主権を握られている状況から、
イギリスは主権を取り戻すかどうか」
これが、ブレグジットの本質です。
主権を取り戻すための投票で、
取り戻したいと答えた人が多かったというのは、
いたって当然の結果だったのです。

都構想と主権

都構想はまさに、大阪市から主権を奪う政策です。
そして、その住民投票を行うのが大阪市であるので、
都構想は、主権を手放すかどうかの投票なのです。
前回の投票では、主権を手放さない答えた人が多かったのは、
こちらも自然な結果だったのです。
しかし、多くの人がそれを全く理解していないのです。

維新の説明

維新は、都構想の説明で主権について避けているのでしょうか?
実は、そうではなく、全面的に主権を取り上げると説明しています。
そんな説明聞いていないと、思うかもしれませんが、
実際、とあるワードを使って説明をしています。
それは「二重行政の廃止」です。
二重行政の廃止ということは、大阪市の主権を奪うということです。
分かり易く言うと
「大阪市に主権を持たせたらろくなことにならないから、
大阪市から自治権を取り上げる」
ということです。

結論

イギリスは国民投票で、主権を回復しました。
5年前は、大阪市は住民投票で主権を守りました。
今回はどうなるのでしょうか?
もし、住民投票の結果賛成多数となれば、
大阪市は自ら主権を手放した、
マヌケな市民となってしまいます。

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