オリーブの木はグローバリスト

オリーブの木という政治団体があります。その政治団体は主に対米自立を訴えています。詳しい政策は、オリーブの木のホームページを閲覧して頂ければと思います。そんなオリーブの木は新自由主義には反対しています。私自身も新自由主義には反対なため、そこは同じです。ですが、手段が明らかに違い、彼ら自身も新自由主義的な政策を訴えています。
今回はオリーブの木のおかしなところを指摘します。

公務員批判

オリーブの木は既得権益だと、公務員や政府を批判しています。一部不当に利権を得ている公務員がいることは事実です。ですが、政府の権力を弱くするというのは新自由主義の考えにあります。公務員を叩き、減らそうとするのは新自由主義と同じ考えなのです。デフレの日本では、政府が仕事(需要)を作り対策を行うべきです。なので、デフレの日本では公務員は増やさなくてはなりません。公務員叩きは解決策になっていないどころか、むしろ足を引っ張る行動なのです。

特別会計の闇

次に「特別会計には闇がある」と特別会計について批判しています。特別会計に闇などありません。財務省のホームページにデータや資料があり、何も隠されてはいません。過去に、民主党が埋蔵金と言って特別会計を見直し15兆円捻出しようとしました。しかし、1兆円ほどしか捻出されませんでした。この事実から、特別会計は都市伝説でしかないのです。
それにこの特別会計は、財務省が嫌う予算です。それは、財務省が関与でいないものが存在しているからです。過去に道路特別会計があり、ガソリン税などを徴収して、国交省は独自に道路を作ることができました。しかし、これが一般会計かしたことで、道路特別会計だった予算は財務省の管轄下となり、国交省は独自に道路を作る予算がなくなりました。この流れから分かるように、特別会計を批判するということは、緊縮財政を推し進める行動に他ならないのです。

MMTを分かっていない

最後に、MMTを批判していることです。MMTは左翼的だとか、副作用があるなど言っています。ですが、MMTは単に通貨発行の仕組みです。MMTを基にした政策なら、いくらでも議論すればいいと思います。私は、現在の政策が通貨発行の仕組みを無視して政策を立てていることを批判しています。
そんなMMTを批判しているオリーブの木が、打ち出している政策が政府紙幣と金融資産課税です。政府紙幣は、国債発行と本質はないも変りません。金融資産課税に関しても、インフレ自体が金融資産課税となるので、政府が財政拡大すれば解決する話です。
また歴史的に見ても、デフレ対策は左翼的だと批判されます。ニューディール政策はその代表でしょう。MMTが左翼的だと批判するということは、デフレには効果があると言っているに等しいのです。

結論

オリーブの木はとてもラディカルな方法で、日本の経済を良くしようと考えています。ハッキリ言えばこんなことする必要はなく、歴史に倣って財政拡大すれば良いのです。こんな結果になったのは、物事を難しく考えすぎたからでしょう。シンプル過ぎることも良くないですが、考えすぎも良くないのです。

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