資本家は自らの首を絞めている

日本やアメリカの経済モデルを、資本主義であると考えている人は多いです。しかし、資本主義というのは資本を投入して経済活動を行う経済モデルです。なので、ソ連やChinaなどの共産主義国家や社会主義国家も立派な資本主義なのです。なので日本やアメリカの経済モデルは、自由主義と言います。
自由主義経済においては、資本家と消費者というプレイヤーが存在します。この2つプレイヤーは持ちつ持たれつの関係にあります。

プレイヤーの特徴

資本家は投資家でもあり、自らの資本によって得た利益は投資することで、利益を拡大させます。消費者は労働者でもあり、資本家の下で労働して得た所得で消費を行います。これが、それそれのプレイヤーの特徴です。

それぞれのプレイヤーが自らの役目を果たさなければどうなるでしょう?
消費者が資本家の下で労働を行うことを拒否した場合、生産活動が行われることなく経済社会は成立しなくなります。次に、消費者が消費をしなかった場合、需要が縮小し全体のパイが少なくなります。その結果、経済は停滞して景気はどんどん悪くなります。最終的に経済活動は成立しなくなります。
資本家が利益を再投資に回さなければ、経済規模は大きくなりません。ここでの再投資は労働者への配分も含めた場合、再投資しない資本家は利益を溜め込むこ資本家となります。この場合も、全体のパイは縮小して経済規模は縮小し、経済社会は崩壊します。資本家が投資をしないことは罪なのです。

日本では資本家がプレイヤーを放棄している

現在の日本では、資本家が投資を行っていません。その結果、労働者が消費を満足に行うことができなくなっています。今は資本家は利益を出すことができていますが、そのうち経済規模が小さくなりすぎて利益を出せなくなります。資本家が投資をしないことは、自らの首を絞めている行動なのです。
とはいえ、個人の資本家が投資をするのはデフレの日本では厳しいものがあります(大企業の内部留保は労働者の給与としてほしいとは思いますが)。なので、個人の資本家を責めるのは、少しかわいそうに思います。
そんな中、利益を考えないで投資を行うことのできるプレイヤーが存在します。それは、政府です。個人の資本家が投資をしないなら、政府が投資をすれば経済をうまく循環させることができます。

結論

今の日本は、政府も投資をしていません。誰も投資をしない自由主義経済は、衰退するだけです。そんな中で、政府は無駄使いするなと声を上げているのが、労働者です。なんとも滑稽な姿です。
誰かが投資をしなくては、経済が回らないことを国民一人ひとりが理解することが、日本の復活の第一歩です。

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