所有と利用の概念

近頃、技術の発達で人々は所有から利用へと考え方が変わったという話があります。これにより、経済活動が今後大きく変わるとされています。
今回は所有と利用の概念について考察します。

利用の概念とは

所有と利用の概念といっても非常にフワッとしていて分かりづらいと思います。一番身近な例だと、カーシェアリングがそれに該当します。カーシェアリングは車は所有せずに、必要な時に車を借りて利用します。料金は月額性で徴収します。この様なビジネスもデスをサブスクリプションと呼びます。サブスクリプションは、デジタルコンテンツなどのソフトウェアが主流マーケットでしたが、今後は車などのサービスも出てきています。
この様に、物を所有する考えから、必要な時に借りて利用するという考えが、今後広がってゆくでしょう。

利用の概念のメリット

必要な時だけ利用する利用するメリットは何でしょう?利用者の立場からすると圧倒的にコストが安いことです。車は購入時にまとまった資金が必要となり、維持費にも相当なコストを支払うこととなります。車が好きな人以外は、サブスクリプションなどのサービスを選ぶ方がメリットは大きいでしょう。
提供者のメリットを挙げるのは非常に難しいですが、今後のマーケットの変化を見極めることが出来るかが、企業にとって重要となってくるでしょう。トヨタが自動車メーカーをやめるというのもこの様な背景がもととなっています。

シェアリングエコノミーは格差拡大システムなどの記事から、私の考えはこの様なビジネスに否定的だと考えていると思われている人が多いと思います。ですが、技術の発達によるビジネスモデルの変化については否定しません。むしろ、賛成しています。ですが、この仕組みを利用して技術が後退することや格差が拡大することに反対しているのです。この様なビジネスが出来たのも、通信技術や技術が発達したという側面があるのも事実です。

利用の概念は格差が原因

シェアリングエコノミーの様なビジネスモデルは今後増えていくことでしょう。ですが、所有できるが所有しないことと、所有できないから所有しないでは本質的に異なります。前者が多いのも確かですが、後者が多いのもまた然りでしょう。所有から利用に変化したのは、格差が広がっているという側面も存在します。なので、今後技術の進歩により格差が広がれば、利用したいけど利用できない人が現れてくるでしょう。

結論と展望

以上が所有と利用の概念に関する考察です。
無駄なものを所有しなくなるということは、良いこともあるため利用の概念は完全に否定はできません。
今後、技術の発達で世の中は大きく変わるでしょう。そんな中でも忘れてはいけないものがあります。それは、インフラです。どんなに技術が発達してもインフラを作る土木建築の技術は必要となります。これを忘れては、どんなに技術が発展しても日本は良くならないでしょう。また、通信インフラに関しても政府主導で独自構築しなくては、日本人の多くが利用したいけどできない人となってしまいます。

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