ヒーローを待っている

日本人は政治に関してかなり民度が下がっています。
最近の国民の政治に対する姿勢は、ヒーローを待っているようにしか見えません。
今の国民の政治に対する向き合い方を考察します。

日本人は政治に興味が無い

現在の国民の多くは政治に関心を持ってはいません。それは、選挙の投票率からも明らかでしょう。国民が政治に関心を持っていないのは、その国が平和だからだという考えがあります。確かに国が平和なら国民は政治に関心を持たなくなるでしょう。だからと言って今の日本が平和だとは結論付けることはできません。日本は平和ではありません。企業は外資に買収され、国民の格差が拡大している日本は、本当意味での平和な国家ではありません。では、なぜ多くの国民は政治に関心が無いのでしょうか?それは、忙しすぎるからです。日本人は世界と比べ長時間労働しています。過去に日本人は労働時間が短いとする資料が出ましたが、あれは外国と日本では統計のベースが違うために日本の労働時間が少なくなったのです。日々、労働に多くの時間を奪われていれば政治に関心など持つ余裕は生まれません。金銭ではなく時間が貧乏になったため政治に関心が無くなったのです。貧すれば鈍するです。

日本人は政治を知らない

そんな中ですが、人々が政治で日本を変えて欲しいと願っているのも事実です。多くの国民がカリスマ性のある人を支持し、その人が行う政策を手放しで賛成します。まるで、教祖を崇めているかのようです。政治において1人の人間が絶対に正しいわけがありません。そのため、個別の政策において反対か賛成かを判断するしかありません。間接民主制である以上、人を見て判断することも重要です。ですが、おかしいことにはおかしいと言えなくてはなりません。ですが、多くの国民は政策ではなく、人しか見ていません。そのため、その人がおかしな政策を行っても、無理やり理由をつけ正当化します。今の日本は民主主義から独裁者が生まれようとしているのです。

例として、安倍政権がそれに当たります。安倍政権を総括してどうだったかは言及しませんが、消費税の増税や移民政策などは明らかな失敗であると考えています。これに反対する支持者もいましたが、多くの支持者は考えが違っていても後付けで理由をつけて賛成していました。
大阪での政治もそうでしょう。維新は何の実績もなく、むしろ大阪の経済を低下させました。ですが、キャラクターが良いという理由から支持率は高く、都構想といった愚策すらも賛成してしまう人が多くいるのが現状です。

結論

以上を考えたとき、多くの国民はヒーローを待っているようにしか見えません。
1人の人が政治を動かし、日本が良くなるのであればそれで良いかもしれません。ですが、そんなことはもう何十年も失敗し続けています。ドイツでナチスが生まれたのも同じ様な経緯です。
ヒーローを待っていても日本は良くなりません。国民一人ひとりが政治に参加することが日本を良くする唯一の方法です。

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