日本人と貯金

日本人は貯金が好きです。
他国では貯金もしますが、投資にお金を回したりします。
また、貯金額がお金持ちかどうかの指標になったりもします。
日本人が貯金が好きなのは民族性なのでしょうか?
今回は、日本人が貯金が好きな理由を考察します。

貯蓄のパラドクス

今の日本だと貯金が出来ません。それは、政府の政策がおかしいため、貯金が出来るほどの所得が無いからです。ですが、多くの人は余裕があれば貯金をしようと考えるでしょう。また、貯金をするとために生活費を削ったりします。貯蓄のパラドックスという話から分かりますが、貯金はマクロの視点では間違えた行動なのです。とはいえ、個人は貯金したほうが良く、大企業や政府が貯金をするのはおかしいというのが私の考えです。とはいえ、今は貯金が出来る少数者のせいで、多くの人が貯金できないというのが事実でしょう。

日本人は投資が苦手

初めに、日本人は投資をする人が少ないと書きました。その理由は損をしたくないからです。では、諸外国の人は損をしてもいいと考えているのでしょうか?そうではありません。投資は本来企業を応援するという意味合いが強く、そういう気持ちで投資をしています。もちろん、お金にしか興味のない外国人投資家のせいで日本の法人税が下がっていることも付け加えます。

日本は投資国家だった

日本人が貯金が好きで投資が苦手だと分かりました。ですが、これは日本の民族性ではないのです。日本人は江戸時代から投資のシステムがあったり、戦前には無尽というシステムもあったりともともとは投資を行う民族だったのです。ですが、第二次世界大戦がはじまり政府が貯金せよとプロパガンダを始めました。これは、このお金を戦争の資金にしていたという説明がありますが、間違いです。当時の日本は国営の中央銀行があり、資源には困っていましたが、資金には困っていませんでした。これは、戦争により供給能力が落とされたため、インフレ対策として国民にお金を使わせないようにしたためです。その後、この政策は戦後の復興には非常に効果があました。そのため、この考えが戦後を経て現在まで引き継がれているのです。

結論

以上が日本人が貯金が好きな理由です。
貯蓄のパラドックスがあるように過度な貯蓄は経済の停滞を招きます。
過剰なインフレ下などで必要な時もあります。ですが、貯金は美徳だという拝金主義的な考え方では、今のデフレ不景気を突破することは出来ません。

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