お金より大切なもの

今回のタイトルはお金より大切なものです。しかし、お金ほど価値のないもののありません。こんなことを書くときれいごとだと思うでしょう。
今までの私の記事を読んで頂いた方なら分かるかもしれませんが、今回はお金よりも大切なものは何かを書きます。

無人島に何を持っていきますか?

先ほど、お金ほど価値のないものはないと書きましたが、それを本質的には皆理解しているはずです。その証拠として、無人島に何を持っていくかと質問した時にお金と答える人はいません。本当にお金に価値があるなら無人島に持っていくはずです。

お金があっても意味はない

そんなことを言っても、資本主義活動でお金は大切だと言うかもしれません。
では、砂漠のど真ん中で一億円持った状態で、ビジネスをしろと言われてビジネスはできますか?確実にできません。携帯電話があれば可能かもしれません。そうなれば一億円よりも携帯電話の方が役に立つものになります。携帯電話があっても、基地局がなければ携帯電話も使えません。一億円よりもインフラが大切になってきます。
この話は、無人島の話と同じではないかと思うかもしれません。確かに同じです。ですが、現代資本主義活動におけるお金の役割の本質は結局無人島の話と本質は変わりません。

発展途上国に本当にしなくてはいけない支援

発展途上国にお金を寄付するのは何のためでしょう。そのお金で食べ物を買うためかもしれません。しかし、それだけではお金が無くなればまた飢えてしまいます。
なので、寄付したお金でインフラを整備しなくてはなりません。しかし、インフラを整備するにしても技術がありません。なので、外国から技術者を呼び、技術を教わらなくてはなりません。こうして、自らインフラを整備できるようになり、そのインフラを使い経済活動を行うことで経済は発展していきます。
発展途上国にいくらお金を寄付しても、その後に続く行為を行わなくては経済発展はしません。お金はインフラの整備や技術の習得のツールでしかないので、お金だけ持っていても意味がないのです。

日本の技術が衰退している

今の日本の技術力は、世界と比べ相対的に弱くなってきています。日本の論文の引用はどんどんと順位を落としていき、IT産業ではアメリカに手も足も出ません。論文の問題は政府にお金がないと言って科学技術予算を減らしたことが原因でしょう。IT産業に関しては日本のITを保護しなかったことが原因です。
もし、政治家が、成果が出るかどうか分からない研究に対しての投資を打ち切ると言えばどう思いますか。ほとんどの人がその通りだと思うでしょう。ですが、その行為は発展途上国にインフラを整備しないでお金を抱え込む行為と同じなのです。確かに、民間ならば成果が出るか分からない研究にお金をかける余裕はないでしょう。なので、研究に対する投資は政府が行わなくてはならないのです。
ITの問題に限らず、日本は外国資本を受け入れすぎです。先ほどの発展途上国ならば、外国資本に多少頼らなくてはならない部分もあるでしょう。ですが、外国資本に法外な利子を要求されそれを払えず、実質主権を失っている国もあります。つまり、外国資本を安易に受け入れてはいけません。では、なぜ政府は外国資本を受け入れるのでしょうか。それは、政府がお金がないので投資を民間に行わせることが一番の理由です。そのための外国資本の受け入れです。結局ここでもお金がないです。
日本がデフレで経済発展しないのは政府がお金がないと言って投資を行わないからです。事実、デフレになったのは1997年からです。この年に消費税増税を行い、この年から公共投資を減らしていきました。

結論

お金よりも大切なものが何なのか分かって頂けたと思います。
個人レベルの話ならお金は大切になってくるでしょう。
しかし、そのお金を何の疑いもなく大切だと思えるのは、日本には経済活動を行える基盤が整っているからです。
しかし、今の政府が緊縮財政を行っているため日本は衰退途上国になっています。国民がお金についてしっかりと理解しなくては日本はこのまま衰退していずれは没落してしまいます。

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