「あなたは消費税を払っていますか?」
こう私が質問した時多くの人は
「はい、払っています」
と答えるでしょう。
しかし、多くの人は消費税を払っていません。
建前
こういわれると多くの人は頭にはてながつくでしょう。
なので、順を追って説明します。
消費税は建前の上では
「消費者が負担し、事業者が納付する」
とされています。
そうなるとやはり
「私たちは消費税を払っている」
と考えるかもしれませんが、
これはあくまで建前上の話です。
定価
消費税は商品の定価に対して税率をかける。
この様にお考えの人も多いでしょう。
これが大きな間違いなのです。
定価の定義が曖昧なため、
今回は事業者が定めた値段とします。
事業者が定価を決めるときは、
利益が出るよう値段を設定します。
それは消費税に関しても同じで、
消費税を払っても利益になるよう、
商品の値段を設定します。
つまり、定価は税込み価格が先にあり、
税抜き価格はあくまで後付けなのです。
物価上昇
消費税による値段の上昇は、
単なる物価上昇でしかなく、
消費者から消費税を預かった、
という体にしているだけなのです。
ですが、実際は消費税など、
貰っていないのです。
そのため、赤字企業であったとしても、
消費税を払わなければならないことも起きます。
結論
「あなたは消費税を払っていますか」
もう一度、質問します。
ここまで読んで答えは変わりましたか?
確かに、建前の上では払っています。
ですが、厳密には払っていません。
デフレで所得が低下している中、
物価を強制的に上げる消費税。
この状況はスタグフレーションそのものです。
消費税はスタグフレーションの原因です。