国民の多くは公共事業を否定します。
日本の国土や風土を考えれば、
公共事業が大切な事は、
火を見るより明らかです。
しかし、それでも多くの国民は
「無駄な公共事業はやめろ」
と声を上げます。
その理由はおそらく、
彼らは今あるインフラは、
初めからそこにあったと考えているからです。
今我々が使っているインフラは、
過去の先人が作ってきたからこそ、
使うことができているのです。
インフラだけではありません。
あらゆる社会構造も、
先人の知恵が多く詰め込まれています。
つまり我々は、先人のすねをかじっているのです。
その意識があれば、公共事業の否定や、
維新みたいな革命政党の支持など
できるはずがありません。
多くの日本国民は、自分一人で生きていけると
勘違いしているのです。
社会人になることを「自立」と言います。
私はこの言葉に違和感を覚えます。
自立と言っても、多くはサラリーマンで、
会社に頼っていて自立などしていません。
仮に、経営者であったとしても、
取引先などに依存したりと、
結局のところ自立などてきていません。
自分は一人でも生きていけるという勘違いが、
今の政治を歪めているのでしょう。