道州制

道州制とは州という行政行政区分によって、
基礎自治体のみで行う政治機構です。
この説明だと、少しわかりずらいと思うので、
後ほど詳しく解説します。
また、この道州制が非常に危険なことも説明します。

道州制とは

道州制は中央政府の権限を弱くし、その権限を州に移譲します。
州とは行政区画の事で、今でいう都道府県に当たります。
ですが、都道府県よりも数は少なく、行政区画も大きくなります。
州の下にあるのは基礎自治体のみとなっています。
これにより多重行政は廃止され、
各州が中央に縛られない政策を行える、
と道州制推進派は唱えます。
大阪維新が以前、船中八策という党政策で道州制を組み込んでいました。
ハッキリ言って、道州制は小学生の作文レベルの政策です。

始りから矛盾

「政府が大きすぎるから小さくする」
道州制はここから始まります。
「国の権限を地方におろし地方政府を大きくする」
こう繋がっていきます。
お気づきの人も多きと思いますが、
単に地方政府が大きな政府となっただけです。
始りから矛盾している道州制。
もはや、幼稚園のお遊戯会レベルです。

地方活性化

「今の地方には元気がない」
道州制の推進派はこう言った後、
「地方に元気が無いのは、霞が関に縛られているからだ」
と話を続けます。
今の地方に元気が無いのは事実ですが、
それは霞が関に縛られているからではありません。
むしろ、霞が関が地方を見捨てたから地方は元気が無いのです。
事実、地方交付税交付金は年々減っています。
中央政府は通貨発行権がありますが、地方政府にはありません。
もし、地方を活性化させたいなら通貨発行権を持つ中央政府が、
地方政府にもっと資金の援助を行うべきなのです。
なので、地方を活性化させたいのなら、
道州制の逆を取らなくてはならないのです。

多重行政

多重行政が、何かと批判の対象となっています。
多重行政が非効率で、無駄だというのが批判の理由です。
確かに多重行政は、非効率なのは事実です。
しかし、無駄ではありません。
あらゆる地域の利害や重なるニーズをに答えるためには、
どうしても行政が二重三重となってしまうのです。
言い換えれば、民主主義はめんどくさく非効率なのです。
多重行政の否定=民主主義の否定=独裁政治の肯定
だと理解してください。

弱者切り捨て

中央の権限を州に移譲したなら、都道府県の権限は、
基礎自治体に移譲されます。
都道府県の仕事を今の市町村のレベルで行えるはずもなく、
基礎自治体の規模は今の都道府県相当となります。
そうなれば、人口の少ない地域の声は届かなくなります。
つまりは、弱者の切り捨てです。
利益にならなければ切り捨てる、まさに新自由主義です。

最後に

道州制は経団連が主だって推し進めようとしています。
道州制を推し進める政党は経団連にべったりです。
維新も例にもれずそんな政党です
経団連が推し進めるのは、
自分たちの利益になるからです。
経団連の食い物にされないためにも、
正しい知識が必要となります

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