外資企業を国内に誘致することにより、
日本の景気は回復する、
という話を耳にします。
これを主張する人はだいたいグローバリストです。
これで分かると思いますが、
この考えは大きな誤りです。
彼らの主張
彼らが外資誘致を推奨する根拠は、
誘致により需要が創出されることと、
外資のノウハウが手に入り生産性が向上する、
という理由からです。
確かに一見正しそうに見えますが、
これは大きな間違いです。
需要創出
まず、前者の需要創出について考えます。
確かに、日本はデフレなので、
需要創出をすれば景気は回復します。
ですが、デフレの国では企業は投資しません。
その証拠に日本の大企業は、
多額の内部留保を抱えています。
景気がいい国は外資誘致している、
と反論されそうですが、
因果関係が逆です。
景気がいいから外資が参入するのであって、
外資が参入したから景気が良くなったのではありません。
高い筆記用具を使う人の方が所得が高いと言って、
高い筆記用具を買うのと同レベルの思考なのです。
生産性向上
次に、生産性の向上について考えます。
デフレの国では投資が行われないと先ほど説明しました。
そこから考えれば分かりますが、
投資されなければ生産性は向上しません。
仮に、外国から持ち込んだノウハウなどで、
生産性が上がったとしても、
デフレの日本で生産性が上がっても、
それはむしろ景気を悪くする要因にしかなりません。
結論
外資を誘致すれば景気が良くなるは完全な嘘です。
むしろ外資が日本企業を食い散らかせば、
それこそ日本はおしまいです。
外資に対して夢を持つのはやめましょう。