日本は世界的に見て、生産性が低いことが指摘されます。
そのため、多くのビジネス書では日本人の働き方を指摘します。
では、日本人の多くがビジネス書に書かれたような行動をすれば、
生産性は上がり、経済は発展するのでしょうか。
新しい技術
「オンラインやドローンなど最新技術を日本は使えていない」
これが、おそらく一番目にする指摘でしょう。
確かに、最新技術を導入すれば、生産性も上がります。
今の日本が、最新技術を使いこなせていないのも事実です。
しかし、日本が最新技術を使えていない、一番の理由はデフレです。
デフレで需要が少ない中、生産性向上など起こるはずがありません。
ビジネス書の殆どは、日本の企業体質や日本人の思考を問題にしますが、
デフレ下では古今東西、生産性の向上など起きません。
無駄が多い
「日本人の働き方は無駄が多い」
これもよく目にする指摘です。
この指摘も的を射ていて、
日本人は労働時間が長いのに生産性が低いのです。
その後、無駄な会議などの例を挙げ
「日本人の働き方は効率が悪い」
と結論付けます。
確かに、無駄と思われるものがあるのも事実です。
しかし、この状況もやはりデフレが原因です。
デフレ下では需要が少ないため、生産量は少ないままです。
また、価格を安価にするために、資本の導入も行われません。
その結果が「労働時間は長いけど、生産性が低い」なのです。
この問題は以前、ブラック企業の本質でも指摘しています。
結論
日本の生産性が低いのは、デフレが原因です。
デフレの解消には政府の介入が必要不可欠です。
一人ひとりの心がけで、解決できる問題ではないのです。