日本では、スティーブン・ジョブスの様な天才が生まれないと嘆く意見を耳にします。
過去に坂村健によるTRONプロジェクトがあったため、全くジョブスが生まれないとするのは早計かもしれません。ですが、少ないというのも事実です。
今回は、日本でジョブスが生まれない理由を考察します。
教育
多く耳にする意見として、日本の教育が挙げられます。日本の教育は、個性を全く重視しないから天才が生まれてこないという理論です。ですが、天才も基礎的な学力が無くては、その能力を発揮することはできません。個性も大切ですが、日本の基礎をきっちりと身に付けさせる教育も重要です。
他には、日本は右へ倣えの文化なので、天才が生まれないという意見です。右へ倣えで天才が生まれにくい事に関しては賛成です。しかし、古今東西人間社会はは大なり小なり右へ倣えです。アメリカは自由の国だと言いますが、レイシストのレッテルを張られた者は、社会的地位を失います。右へ倣えは日本だけではないのです。
軍事国家
では、日本でなぜジョブスが現れないのでしょう?それは、日本が軍事国家では無いからです。今現在、使われている技術の全てが軍事技術の転用です。 GPSや電子レンジがその例です。 また、軍事と民間の技術は30年の開きがあると言われています。軍事は、国家の安全保障の根幹なので、予算を出し惜しみしません。そのため、技術のレベルが高くなりやすい状況になります。
現に、Googleはもともと、政府が支援した会社です。
MMT
では、日本も軍事国家にならなくてはならないのでしょうか?その必要はありません。日本の現在の軍備や安全保障問題は議論をしなくてはならないと付け加えますが、技術に関してだけ見れば現在の状態で問題はありません。なぜなら、科学技術予算を拡大すればよいからです。軍事は民間からの反対が少ないため、予算が通りやすい背景がありました。ですが、MMTを理解さえすれば、科学技術予算に多くの国債が発行されることに対し、国民が反対しなくなります。
また、TI技術に関しては民生技術と軍事技術の差が無く、デュアルユースと言われています。ITに関してだけ言えば、民生技術を強化すれば世界と競争することができるのです。
なので、技術発達のために必ずしも軍事国家になる必要はありません。但し、他国との関係まで考えとそうだとも言えませんが。
結論
以上が、日本でジョブスが生まれない理由です。
天才が生まれないのは、政府が教育や研究に予算を割かないからです。
意味の分からない教育改革をするのではなく、しっかり適切に予算を割り当て、国債を発行すれば良いのです。