公共投資の拡大を訴えると「ゼネコンばかりが得をする」と批判されます。
実は、これは逆で、公共投資を減らしたからゼネコンばかりが得をするのです。
Contents
公共事業が減ったことで
かつては、スーパーゼネコンでも、
「直用」といって技能者を自ら雇っていました。
しかし、公共事業が減少したことで、
事業の不安定さを外注でカバーすることとしたのです。
その結果、正社員を減らし、重層下請け構造が広がりました。
今のように、現場に複数の会社があり、
ゼネコンが大きく得をし、下請けが疲弊する構造は、
公共事業を減らしたことが原因なのです。
公共事業を拡大すればゼネコンが儲かるのも事実です。
しかし、それに応じて下請けも儲かり、
結果として、日本の景気も良くなります。
ゼネコンを叩いても
ゼネコンを叩く人は多くいます。
「無駄な公共事業」という言葉からも、それがうかがえます。
ですが、ゼネコンを叩いても状況は良くなりません。
それどころか、マクロで見ると社会の足を引っ張ることになります。
今の経済の低迷の原因は、ゼネコンではありません。
ゼネコンを叩いた結果、景気はどんどん悪くなっているのです。
結論
ゼネコンだけが儲けているのは、公共事業が減ったからです。
ゼネコンだけが儲けているのが嫌なら、公共事業を拡大させるべきです。
公共事業を拡大させても、ゼネコンだけが儲けているようなら、
その時は叩いてもかまわないでしょう。