グローバル化とは

最近、グローバル化という言葉をよく聞くと思います。別の言い方をすれば新自由主義です。しかし、よく考えてほしいのですが、グローバルとはいったいなんでしょう?説明できる人間はあまり多くいと思います。この様にもっともらしが定義や意味が曖昧な言葉のことをバズワードといいます。この曖昧なグローバル化というバズワードについて考えていこうと思います。
結論から言うとグローバル化とは モノ・ヒト・カネの国境を越えた自由な移動の事です。

まず、グローバル化という言葉をどこでよく聞くか考えて頂きたい。おそらく経済や政治について語られる場面ではないでしょうか。またグローバル化の根拠としてネットなどの技術が取り上げられてはいないでしょうか。今技術が発展して、国境が曖昧になりつつあるから外国人は受け入れよう。海外のほうが安いから外国に工場を建てよう。こうしたことがさも正しくなっている現状を受け入れさせる言葉がグローバル化です。こうしたことが果たして本当に正しいのでしょうか?私なりの意見を書いてみようと思います。

そもそも、グローバル化とはモノ・ヒト・カネの国境を越えた自由な移動のことと先ほど書きました。そして、それを行う根拠となっているのはネットなどの技術の発展です。この様に書けば前後に何一つ関連性がないことはわかると思います。しかし、わからない人もいると思うので続けます。

移動技術は昔よりはるかに進歩しました。しかし飛行機が出来たからといって国境は変わりません。国境を決めているのはあくまでも国家間の取り決めです。また国境を超えるためにはビザなどのクリアしなくではならない条件があります。この様にヒトが自由に国境を超えるために必要なことは移動手段ではなくルールなのです。つまり、グローバル化に必要なことはルールの緩和であり技術ではないのです。

ネットによってグローバルな社会が来るという意見もあります。しかし 、ネットによって可能となったことは単純に情報の伝達が早く、多くなったというだけです。確かに情報というモノがグローバル化していますが、ネットも規制をかけることが出来ます。実際にChinaではネットに規制をかけています。そして、規制をかけて保護することで、ChinaのIT産業は発展しました。

この様にグローバル化と技術発展は何も関係がありません。グローバル化に必要なことはルールの変更、つまり規制緩和です。
国境のない世界は理想的な世界でしょう。しかし、それを実現するためにはたくさんの課題があります。シンガポールは移民が多くいて治安のいい国ですが、法律がとても厳しいです。どこかの規則を自由にすれば別の規則は厳しくなってしまうのです。つまり、自由だからいいという単純な考えだけでグローバル化を推し進めてはいけません。
安易にグローバル化を推進してしまえば、日本という国な無くなってしまうかもしれません。
今一度、グローバル化とはなにかを考え直すべきだと考えます。

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