移民とシンガポール

日本では、今年の4月から移民の受け入れが拡大されました。
移民問題について多くの人が反対していますが、逆に多くの人が賛成をしています。賛成派が反対派を批判するときにシンガポールを持ち出す人がいます。
今回は、成功している移民国家であるシンガポールの現状を説明します。

シンガポールの法律

シンガポールは言わずと知れた移民国家です。そして、治安も非常に良い国です。日本で移民を反対する意見として治安の悪化が挙げられます。そこで、反論として治安の良い移民国家であるシンガポールが挙げられるわけです。しかし、シンガポールと日本では状況が異なります。シンガポールの法律は非常に厳しいものです。例えば、ポイ捨てをしただけで罰金を取られたり、5人以上で集会しデモを行えば逮捕されます。他にも、厳しい法律があり、旅行していたら捕まったなどの話も聞きます。日本の法律は緩いとまでは言わないにしても、自由は認められています。つまり、シンガポールは移民国家を成立させるため、自由な国家を犠牲にしているのです。

シンガポールが抱える問題

シンガポールは、治安に関しては法律を厳しくして問題を解決しました。しかし、政治経済においては多くの問題を抱えています。移民国家であるため多くの言葉を習得する必要があり、教育の負担が非常に大きくなります。また、エリート主導の政治体制となり、民族間に大きな格差が生じます。国民間の連携も取れないので、福祉制度がまともに機能しません。そして、独自の文化も生まれません。

結論

以上が、シンガポールの現状です。
移民を受け入れるなら、シンガポール程法律を厳しくしなくてはなりません。別に、シンガポールという国を批判してはいません。ただ、日本をシンガポールと同じにすることを反対しています。今、移民受け入れを推進している人の多くは、移民受け入れと同時に自由な国家も望んでいます。自由な国家と移民国家はトレードオフです。この事実を理解しないで安易に移民を受け入れれば、日本の経済は没落します。経済を支える目的で受け入れた移民によって、経済は崩壊するのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする