モノクロ思考

モノクロ思考とは、物事を白か黒でしか考えられない思考の事です。
モノクロ思考は非常に危険です。
今回は、モノクロ思考について考察します。

完璧主義者

モノクロ思考はゼロヒャク思考ともいわれます。ゼロヒャクの由来は、物事を0か100でしか判断できないところから来ています。この思考を持っている人は、完璧主義者である場合が多いです。物事は完璧なものでなくてはならない、完璧でなければやる意味はないと考えます。そのため、完璧主義者の人は物事を先延ばしにする傾向があります。完璧主義というと聞こえが良いですが、ただのモノクロ思考でしかないのです。人間は完璧ではないので、完璧主義になってしまうと非常に生き難く感じることとなります。

議論ができない

モノクロ思考の人間は、物事を二つの事でしか考えられません。そのため、議論をすることが出来ません。なぜなら、議論とはAという意見とBという意見があった時、お互いの主張を聞きAでもBでもない意見を作り上げることです。しかし、モノクロ思考の人は、AかBかのどちらかしかないと考えます。そのため、自分の意見を意地でも通そうとし、少しでも折れること負けたと感じます。なので、モノクロ思考の人とは議論が出来ないのです。TPPの議論の時がいい例でしょう。TPPに対して反対を行えば「日本は鎖国をするのか」と反論している人がいっぱいいました。TPPと鎖国の間には無限の案が存在します。ですが、モノクロ思考の人にとってはTPPか鎖国しか無いのです。

モノクロ思考は、日本では非常に多くの人に見られます。最近、論破が非常に流行っています。論破とはそれこそ、Aという意見とBという意見があった時、どちらかの意見が100%正しいとさせることです。論破が流行るのは、日本人がモノクロ思考である所以でしょう。また、どこかの政治家が議会を論破したといったこともあり、その政治家は人気がありました。しかし、議会は論破するところではありません。いろいろな人のコンセンサスをとる場所です。こんな政治家に人気が出るのも、日本人がモノクロ思考だからです。

結論

以上がモノクロ思考が危険な理由です。
私自身も熱くなったりすれば、相手に無理やり意見を押し付けようとします。ですが、これは非常に幼稚な行動です。
日本では議論を嫌いますが、それはモノクロ思考だからです。本来、議論を行えば自らの思考は向上します。なので、議論は積極的に行うべきです。日本では政治の話はタブーだとされています。しかし、そんなことをしているうちに政治はどんどん悪くなっています。いい加減、モノクロ思考を止め、積極的に政治の議論を、草の根のレベルで行うべきなのです。

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