MMTが行き着く未来

MMTは、日本の経済を復活させるものだと大変注目を集めています。その反対で、MMTはおかしいとする意見もあります。私はMMTに関しては、賛成の立場を取っています。その理由は、日本の経済を復活させる理論であることは勿論なのですが、その先の未来の可能性を信じているため、私はMMTを支持しています。今回は、私が考えたMMTが行き着く未来について説明します。

通貨とは

MMTが他の経済学と大きく違うところは、通貨の発行について明確に言及している点です。主流派経済学は勿論、MMTの基となるケインズ経済学でも、通貨の発行については言及していません。通貨の発行が分からないで経済を語るとはちゃんちゃらおかしな話ですが、人類のほとんどが理解をしていないのが現状です。MMTは、人類がほとんど理解していない通貨について言及していることが非常に大きな意味を持っています。さて、MMTは通貨とは何だと言っているのでしょう?それは、負債です。MMTでは通貨とは負債であると明言しています。この、通貨=負債に私は非常に未来の可能性を感じたのです。

通貨が負債であるというのは、MMTの独自理論ではありません。歴史的に見て、通貨は負債であるというのは紛れもない事実なのです。この事実を伝えていることがMMTが偉大な理由です。MMTの批判で、通貨が負債であるのはおかしいというものがあります。ですが、金本位制度の時代の経済を見たとき、通貨は商品でないことを証明しています。現在発見されている世界最古の通貨は、メソポタミア文明の、粘土板に楔形文字で書かれた負債です。

お金が無い世界

では、通貨=負債のどこが良いのでしょう。それは、供給量が非常に大きくなった世界では、お金はいらなくなるからです。供給が十分にある世界では、物が溢れているため、負債の概念が無くなります。食べ物に困らない楽園をイメージして頂ければ良いでしょう。なので、今後技術が発展して、供給が莫大に大きくなった世界では、お金は無くなります。むしろ、お金が無くならなくては社会が歪んでしまいます。

結論

これが、私の考えるMMTが未来に必要な理由です。
「技術が発展して働かなくてよくなる」と主張する人がいます。現在の技術でも人はこんなに働く必要は本来無いはずです。もし、技術が発展して働かなくてもいい未来を実現させたいなら、必要なものは仮想通貨でもAIでもなく、MMTなのです。

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