ヨーロッパ料理

フランス料理と聞いて、どの様な印象を受けますか?ほとんどの人が、高級な料理だという印象を持つでしょう。フランス料理を食べるために高いお金を払う人も、多くいるでしょう。しかし、私からしてみれば、フランス料理を、高いお金を出してありがたがって食べる人の気が知れません。
これは単に、私が世間の逆張りをしているのではなく、ヨーロッパの料理の歴史を知れば、多くの人が私と同じ考えとなるでしょう。

ヨーロッパと胡椒

歴史の授業で、中世ヨーロッパでは、スパイスの需要が非常に大きかったと習いました。その価値として「胡椒一粒は金一粒に値する」と言われるほどでした。
ですが、中には熱心な教師から教わったかもしれませんが、ほとんどの場合、理由までは説明されません。なので、知っている人は少ないでしょうが、スパイスが必要な理由は、冬越しのためです。ヨーロッパの冬は、あたり一面が銀世界となり、作物が取れません。また、家畜を育てるエサもありません。そのため、秋には家畜を食料にする必要があります。その保存や、味の変化のためにスパイスが欠かせないのです。
つまり、ヨーロッパの食の歴史は味ではなく、保存にあるのです。ソーセージは、その代表です。家畜の肉は、余すことなく使わなくては冬を越せません。そのため、細切れとなった肉を、腸に詰めるのです。また、血も大切な食料です。なので、血の入ったソーセージがあるのはそのためです。

現在の食文化

ドイツではビール、フランスではワインが有名です。しかし、これは単に水が非常に高価だからです。降水量は少なく、池や沼などの水は汚く飲めません。そのため、酒が発展したのです。つまり、ヨーロッパの酒の文化は、水が汚いから発展したのです。

ヨーロッパの料理として、ジャガイモやトマトが多く使われます。ですが、2つの原産地は、アメリカ大陸です。つまり、トマトとジャガイモが料理として使われた歴史は、非常に浅いのです。

結論

以上が、ヨーロッパの食文化の歴史です。
この話を聞いて、果たしてフランス料理を高級料理と位置付けるでしょうか?
それでもフランス料理は高級だという人も、もちろん居るでしょう。しかし、多くの人は、私と同じ考えになるのではないでしょうか。
歴史を知るということは非常に重要です。フランス料理が高級だなんて、単なる、マーケティングの効果でしかありません。歴史を知ることで、物の本質を見極める力をつけることは、非常に大切です。

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