ゼロサムゲームとは
ゼロサムゲームとは、参加者の得点の総和が決まっているゲームの事です。
例えば、麻雀がそれにあたります。麻雀は、プレーヤーの点数の合計は常に10万点です。この10万点を4人のプレイヤーで取り合うのです。
反対に野球やサッカーは点数を入れても、相手の得点は減らず、お互いの合計点数は増えます。この様なゲームを、ポジティブサムゲームと言います。
今回は、日本の経済に対する考えを、ゼロサムゲームを使い考察します。
日本経済はゼロサムゲーム
今の、日本の経済は、明らかにゼロサムゲームです。理由は単純で、経済成長していないからです。経済成長していないということは、日本中の富の総和は増えていないということになります。この限られた富を、人々が取り合っているのが、現在の日本の姿です。
民営化で得する人と損する人
現状、日本は特定の人間が得をするシステムとなっています。
民営化は、その典型だと言えます。民営化は、国が行っていた事業を、企業に渡すことで、国が持っていた富を企業に渡します。この際に、生産はもたらされないので、富は増えません。つまり、民営化えは富を増やすことはできません。
政府が事業を行えば、利益を気にする必要はありません、しかし、企業はそういうわけにはいきません。なので、利益は出ないが、人々の生活に必要なものは、国営、もしくは公営である必要があります。つまり、民営化は富を減らす効果すらあるのです。
日本人の考えは、みんなコツコツ働きましょうです。しかし、皆でコツコツ働いても、富の総和は増えないで、一部の人に流れています。富の総和が増えないということは、人々は無駄働きをしています。また、富が一か所に集中しているということは、搾取されているのです。
これが、今の日本の現状です。
ゼロサムゲームから抜け出すには
では、日本の富の総和を増やすにはどうすれば良いのでしょう。
富とは、定義にもよるのでしょうが、主に資本です。政府が借金をして、資本を作れば富の総和は増えます。政府の借金は、国民の資産なので、政府が借金すれば、国民の富は増えます。政府が借金を返すと国民の富は減ってしまいます。なので、政府が借金を返すということは、麻雀でいきなり、別の人がやってきて、点棒を盗み出す行動と同じなのです。つまり、デフレ下で国債は返してはいけません。
結論
日本の経済を良くしたいのならば、ゼロサムゲームを止めるしかありません。
しかし、「公共投資を増やしましょう」という、ポジティブサムゲームに変えようとする政策には、国民は反対します。しかし、構造改革のような、ゼロサムゲームは脱せない上、一部の人間に搾取させやすい政策には賛成します。
日本の景気が悪いのは、政府のせいでしょう。しかし、政府がおかしな政策をするのは、日本国民の頭が悪いからです。