オリンピックは地方で行え

最近、どこの国でもオリンピックを開こうとはしません。
理由としては、オリンピックを行った後、景気が悪くなるからです。
今回は、オリンピック後に景気が悪くなる理由と、その対策について考察します。

オリンピックとMMT

オリンピック後に景気が悪くなる理由は、費用にあると言われています。
莫大な費用をつぎ込んでも、チケット代などで元を取ることはできません。
そのため、莫大な借金がかさみ、景気が悪くなるというわけです。
しかし、この考えはMMTによって否定できます。
自国通貨で国債を発行している以上、費用面に関してはインフレ率を除いては問題ありません。なので、供給能力の乏しい国では行うことは避けるべきです。また、ユーロを使っている国ではMMTは使えません。なので、ユーロを使っている国では、オリンピックを開催すべきではないでしょう。

ホワイトエレファント

次に、ホワイトエレファントの問題です。
ホワイトエレファントとは、オリンピックのために建てられたスタジアムの事です。
オリンピックが終われば、無用の長物となることから、この様に揶揄されています。
この、ホワイトエレファントの問題から見えてきますが、オリンピック後に生じる不景気は、オリンピック前に建てられたインフラによって起きるデフレです。近年のオリンピックを見ても、開催都市はどこも大都市です。徐々にインフラを増やすのであれば問題ないのですが、オリンピック前だとインフラの整備を一気に行います。そのため、供給過多となりデフレが生じるのです。

解決策

まず、ホワイトエレファントの問題についてですが、オリンピックが終われば、取り壊せば良いのです。スタジアムの取り壊しにより、需要が創出されるため、スタジアムによって生じた供給過多によるデフレを解消することが出来ます。ある意味、平昌オリンピックの仮設スタジアムは理にかなっていたと言えるでしょう(平昌は田舎だということは承知しています)。

次に、インフラについてですが、都市部に敷いてしまえば、供給過多に陥りますが、地方に敷けば、地方の活性化につながります。日本ならば、東京の一極集中を緩和することもできます。また、インフラを整えた地方であるならば、スタジアムの再利用も可能でしょう。

結論

オリンピック後の不景気は、都市部で開催したことが大きな原因でしょう。
もし、オリンピックを地方で開催すれば、地方の活性化につながり、良い経済効果をもたらすでしょう。もちろん、建設の需要が縮小するので完璧に五輪不況を避けることはできません。
このサイトでは、インバウンドについては否定していますが、内需を拡大も考えたインバウンドには賛成です。
これから、オリンピックは地方活性化のイベントとすべきです。

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