年金とベーシックインカム

「年金制度は崩壊している」
多くの人がそのように考えているでしょう。
確かに現在の年金システムは崩壊しています。
そこで今回は、崩壊した年金制度について考察します。

年金制度

現在の年金は、賦課方式を採用しています。
賦課方式とは、現役世代が支払った保険料を、
高齢者が受け取る制度です。
現状、2人の現役世代で1人の高齢者を支えている状況です。

崩壊

賦課方式は、崩壊しているのが現状です。
日本は少子高齢化により、現役世代が少なくなり、
現役世代の負担が大きくなってしまいます。
この状況に多くの人は気付いています。
そのため、若年層は
「自分たちは年金がもらえない」
と思ってるのです。
確かに、今のままだとその通りの結末を迎えます。

予算制約

「年金がもらえないなら、老後までに貯金しなくてはならない」
これが、次に行き着く考えでしょう。
しかし、現状の年金制度が崩壊したからと言って、
老後に年金が貰えないというのは話が違います。
日本の場合、デフレであり、先進国であることから、
国債の発行の余地が十分にあるのです。
そのため、現状の様な現役世代から集めたお金を、
受け取るということをしなくても、
国債発行により、高齢者にお金を配ることができるのです。
事実、現在でも社会保障費の6割は国債です。

ベーシックインカム

ベーシックインカムは、度々当ブログで登場します。
ベーシックインカムについては、
否定的な立場をとっていますが、
高齢者にのみ、限定的に配るベーシックインカムであるなら、
年金制度の代わりに、採用しても良いと考えます。
ベーシックインカムを採用することで、
現役世代から保険料を徴収することも無くなり、
インフレ圧力が働くことで、デフレ脱却にも繋がります。
また、将来に対する不安も少なくなれば、
貯蓄に回すお金も少なくなります。
これもインフレ圧力となり、経済は活性化します。

結論

現状の年金制度は崩壊しています。
しかし、それは老後に不安が残るという意味ではありません。
ですが、今のままデフレを放置すれば、
供給能力が無くなり、
先ほどのベーシックインカムも行えません。
財政拡大による、日本経済の復活は、
供給能力の残った状況でしか行えません。
財政拡大ができなくなるのも、時間の問題なのです。

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