EUは、歴史的背景や様々な政治的思惑の下誕生しました。
今回は、EUが誕生した経緯や現在の状況を簡単な物語で解説します。
今回登場する国や人物はフィクションです。
1章 EUはなぜできたのか
とある地域にA国、B国、C国の3つの国がありました。この3つの国は貿易などを行い様々な交流がありました。ですが、この国々は陸続きであったため、戦争も多く行われました。ある時、大きな戦争が長年続き、それぞれの国民は疲弊しきっていました。そのため、国民からは平和を求める声が多くなりました。そこで、3つの国を1つの連合体とみなし、大きな政治的な決め事を決定する中央組織を作りました。こうした政策で平和となり、国交も活発になると多くの人は考えました。そして、連合体が出来たことで、人々の移動が活発になりました。貿易も活発に行われるようになりました。多くの国民が望んだ世界がやってきたのです。
2章 人々の移動
連合体の中で、経済的に最も発展していた国はA国でした。そのため、多くの人が裕福な暮らしを求めA国に集まるようになりました。この様に、人々の移動は偏ったものとなったのです。A国は多くの移民が入ってきたため、A国の人の所得が低くなってしまったのです。C国はこの中で最も経済力の低い国でした。そのため、優秀な人はA国やB国へ行ってしまいます。そのため、経済の発展がなかなか起きませんでした。
3章 ルールを管理できない
C国は、財政を拡大し経済を拡大しようとしました。ですが、政治を仕切っている中央組織は「現在経済規模が小さいC国が財政拡大すれば将来お金を返せなくなる」と言い財政拡大を認めませんでした。そのため、C国の経済はよりガタガタとなり、結局財政破綻しました。
A国は、移民がの流入が多くなったため経済が低迷し始めました。そのため、移民に制限を設けようとしました。ですが、中央組織が決定したルールを破ることはできないため、移民を制限することはできませんでした。そのため、A国では連合体から抜けようとする国民の声が多くなりました。
結論
以上がEUの誕生から、現在のEUの現状を簡単に説明した物語です。
EUとは国家から主権を奪うものでしかありません。
国境が無くなった世界は理想かもしれません。ですが、理想に現実は着いて行っていないのが現状です。
グローバル化に多くの人が疑問を持ち始めています。ですが、日本はいまだにグローバル化を推進しています。グローバル化は結構ですが、世界の現状を見て判断しなくては、取り返しのつかないこととなってしまいます。