税金物語

今回は、税金についての説明をします。
今回は物々交換からお金はできたの話を読めばより理解できます。
今回も、教科書のおかしなところの指摘を物語を交え説明します。

定説

政府は、国民から徴税を行うことで財源を確保しています。
そのため、政府が社会保障や公共事業を行う際、
税金が十分に集まっていないと行うことができません。
そのため、社会保障費が増えたら、公共事業を減らしたり、
税収を高くして税金をたくさん取る必要があります。
これが学校で教わる内容ですが、これは間違いです。

そもそも

そもそも、政府には通貨を発行する権利があります。
通貨を発行できる政府の財源が、
なぜ税収である必要があるのでしょう?
公共事業や社会保障をするなら、
政府はお金を発行すればいいのです。
では、どうして税金というものがあるのでしょう?

通貨誕生のお話

通貨を発行する

取引は、お互いの信用をもとに行われます。
信用とは具体的に、供給能力の事を指します。
この取引が、顔見知り通しなら問題なく行われるでしょう。
ですが、コミュニティーが大きくなれば、
知らない人とも取引を行わなくてはならなくなります。
その状況を解消するためリーダーは、
お金を発行して人々から作物を買います。
これで、取引はスムーズに行うことができるようになりました。

通貨があまり流通しない

しかし、通貨が思っていたほど流通しません。
それは、人々がお金を欲しがらないからです。
人々が欲しいものはあくまで作物であり、
お金ではありません。
次第に、お金は価値が無くなっていきました。

通貨を通貨たら占める

そこでリーダーは納税を作物だけでなく、
お金でも行えるようにしました。
納税の義務を解消できるならと、
お金の需要はさらに大きくなりました。
そのため、通貨による取引がより活発に行われました。

飢饉

ある年、飢饉が訪れました。
飢饉が起きたため作物は全く採れず、人々は飢えています。
リーダーがお金を発行しても、何ともなりません。
お金を発行しても、作物が急にはできません。
通貨は、人々の供給能力に裏打ちされているのです。

スペンディングファースト

お話の初めにリーダーはお金を作って作物を買っています。
その後、そのお金を使って人々は納税をします。
税金から支出されるのではなく、支出から納税が行われます。
これをスペンディングファーストといいます。
今の通貨制度ももちろんスペンディングファーストです。
政府は税金が無いと、
公共事業も社会保障もできないというのは真っ赤な嘘です。

結論

納税は政府の権力と通貨に価値を与えます。
なので、政府がお金が無いから何もできない、
なんて状況はあり得ません。
ですが、飢饉の話の様に、国民に供給能力が無ければ、
政府が大量にお金を持っていてもできません。
政府は決して無限にお金を発行できるわけではないのです。
ここを理解すれば、政府がどうすれば良いかが分かるはずです

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