インフレ率物語

MMTでは、国債の発行上限をインフレ率だとしています。
この話を、物語で説明します。

Aさんの約束

とある村にスイカ農家のAさんがいました。
その村にはイチゴ農家のBさん、
大根農家のCさんもいます。
冬に、AさんはBさんCさんから作物を受け取ります。
その際、夏になれば各々にスイカを渡すと約束します。
この約束こそがお金であると、
このサイトでは何度も説明しています。

他の住人

この村には、他にキャベツ農家のDさん、
セロリ農家のEさんもいました。
Aさんはこの2人とは、
特に取引をしていませんでした。
ですが、とある年、
Aさんは毎年スイカを余らせていること、
今年は他の作物を食べたいことから、
今年はCさんDさんとも取引することとしました。

スイカが上限

Aさんは夏場にスイカで返すと約束し、
その年の冬には4人と取引しました。
しかし、夏になった時、問題が起きました。
4人に返済するための、
十分なスイカが無いのです。
Aさんが返せるのは、
せいぜい3人までです。
その年のスイカが不作でもなかったため、
これは完全にAさんのミスです。
Aさんは自分の生産以上の作物を借りたことが、
今回の失敗の原因なのです。

結論

以上が、インフレ率物語です。
Aさんが作る作物の量が供給能力で、
Aさんが冬場に受け取る作物が国債です。
供給能力以上の国債を発行できないのは、
今の話で、理解できると思います。

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