新型コロナウイルスの影響で、
ナショナリズムが台頭しています。
そんな状況だからこそ、
TPPについて、今一度考えます。
アメリカ参加型TPP
TPPを語るうえで、アメリカ参加型と、
アメリカ不参加型について一度分けて考えます
このアメリカ参加型ですが、
これは確実に、アメリカが日本市場を取りに来た戦略です。
その根拠としては、日本以外の国においては、
GDPも少なく、外需依存国です。
そんな国の市場を取ることは、難しく、
一方日本は、GDPも大きく内需国です。
また、アメリカも当時より、貿易赤字を問題にしていました。
以上より、TPPはアメリカが、
日本の市場を獲得した戦略でり、
ひいては日本包囲網となるのです。
アメリカは離脱した
アメリカが離脱したことで、
以上のことを否定する人がいますが、
それが非常に浅はかです。
アメリカはむしろ、TPPではなくFTAにより、
露骨に日本市場を獲得しに来ています。
アメリカは日本以外との自由貿易は、
アメリカにとって不利になると考え、
TPPではなく、日米FTAを選んだのです。
アメリカ不参加型
では、アメリカ不参加型のTPPはどうでしょう?
ここまでの話を理解されていれば、
自ずと答えは見えてくると思いますが、
今一度説明をします。
TPP参加国は日本と比べGDPは少なく、
外需依存国です。
この国から、日本が市場を獲得することは困難です。
また、安い輸入製品によってデフレ圧力は高まます。
また、工業製品に関しては、現地に資本を置く、
対外直接投資が主流であり、
関税があまり機能しなくなっているのです。
TPPは日本にとって、メリットはありません。
アメリカ不参加型にしても、
TPPは日本経済に悪影響を与えるのです。
結論
以前より、TPPが日本経済に悪影響を及ぼすと、
警告していた方がおられます。
アメリカが抜けたことで、
その意見は間違いだとする言説が現れました。
しかし、現実はその逆で、
アメリカ脱退により、
彼らの意見の正しさが証明されたのです。
アメリカはより露骨に日本市場を取りに来たし、
アメリカが脱退するのと同じ理由で、
日本はTPPで不利益を被ります。
グローバリズム崩壊の音が聞こえるこの時期に、
TPPについて今一度考えました。