大阪城民営化

大阪維新の政策は、小さな政府路線です。
そのため、あらゆる公共事業を民営化しています。
そんな中、大阪城も民営化されました。
「この大阪城民営化は良かった」
と、多くの人が口をそろえて称賛します。
今回は、大阪城の民営化について考えます。

赤字を黒字にした

大阪城は民営化される以前は4000万円の赤字でした。
それが民営化されたことで、2億5000万円の黒字となりました。
この情報を聞けば、民営化してよかったと多くの人は思います。
しかし、これはそんな単純な話ではないのです。

大阪城の意義

大阪城公園

大阪城は決して利益を上げることを目的とした、
施設ではありません。
大阪城公園は緑豊かで、自然保護が保護され他施設です。
しかし、商業施設を建てるため、森は切り開かれました。
自然保護の観点から見れば、民営化は失敗です。

大阪城

大阪城は天守閣をはじめ、
そこには多くの歴史的な資料が展覧されています。
この様な歴史的な展覧物は、営利を目的としていません。
後世に歴史を伝えることが、本来の目的です。
歴史を後世に伝えることに、利益を求めてはいけません。
なので、そういった施設は公営で行わなくてはなりません。
そもそも、大阪城の利益がどうのと話し合うことが、
ナンセンスなのです。

外国人観光客

さらなる事実として、大阪城は民営化しなくても、
黒字となった可能性が非常に高いのです。
なぜなら、大阪城が黒字となった一番の要因は、
訪日外国人観光客が増えたことだからです。
インバウンドでも説明していますが、
訪日外国人観光客が増えた理由は、
日本がデフレで相対的に物価が下がったことと、
政府のビザの緩和によるものです。
訪日外国人観光客が増えたのも、大阪城が黒字になったのも、
維新の政策は全く関係ないのです。

小さな政府

今後、維新は水道をはじめ多くの公共事業を民営化します。
大阪都構想は、それを大きく推し進める第一歩でもあります。
小さな政府にするということは、政府は国民を助けません。
今の日本は生きづらいと感じるのは、
小さな政府が進められ自己責任論が蔓延っているからです。
維新はそんな生きづらい世の中を作ろうとしています。

結論

何事も上辺だけを見てはいけません。
企業は営利を目的としている以上、利益の出ない事業はしません。
企業が大阪城を買収したのも、
訪日外国人観光客が増えるという情報を持っていたからでしょう。
ここで責めるは、企業ではありません。
大阪城を売った維新です。
維新がしてきたことしようとしたことを正確に理解しなくては、
今後、日本の解体が推し進められてしまいます。

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