無い袖は振れないとは、実際にないものはどうしようもないという意味です。
多くの場合、お金が無い時によく使用されます。
無い袖は振れないの考えから、政府は緊縮財政をとります。
しかし、政府は無い袖を振ることができるのです。
通貨発行権
日本政府には通貨発行権があります。
そのため、何か政策や事業を行う際、
必ずしも税金を使う必要はありません。
また、通貨発行というと政府紙幣を想像する人が多いと思います。
しかし、国債も政府が発行する貨幣です。
なので、政府紙幣の様なラディカルな方法をとる必要はないのです。
政府は歳入が少ないことから
「無い袖は振れない」
と主張することはお門違いなのです。
無い袖
先ほど政府は無い袖を振ることができるとしましたが、
実際はやはり、無い袖は振ることはできません。
ここで言う袖は、供給能力の話です。
例えば、「来年までに山陰新幹線を通せ」
という要求をしたとしても、そんなことはできません。
これは、お金の問題ではなく、供給能力の問題です。
逆に言えば、供給能力が許す限り、
政府はいくらでも仕事を要求できるのです。
日本はデフレなので、供給能力を持て余している状況です。
今の供給能力を維持し、向上させるためにも、
政府が積極的に需要を作り出すしかないのです。
グローバリスト
「政府は税収が少ないから何もできない」
「社会保障費が増えるから増税やむなし」
といった言論は間違いです。
そして、グローバリストは、
往々にしてこういった考えです。
影響力を持ち人気のグローバリストも、
この手の発言をしています。
グローバリストは自分たちの利益のために、
こういった発言をします。
最後に
グローバリストに騙されない、
日本経済を良くする正しい知識を、
国民一人ひとりが身に付ける必要があります。