赤字国債は増えている

私の主張をザックリと言うと「国債を発行すれば日本は景気が良くなる」です。
それに対し「政府は赤字国債を発行し続けているのに景気が良くならない」と反論がきます。
確かにこれは半分的を射ています。
今回は、政府が赤字国債を発行しているのに景気が良くならない理由を説明します。

政府支出は増えていない

確かに赤字国債は増えています。
ですが、政府支出はほとんど増えていないのが現状です。
1997年までは増えていましたが、
リーマンショックまで増えていません。
特に建設国債は全く増えていません。
リーマンショックの影響を軽減させるため、政府支出を多少拡大しましたが、
その後の政府支出は増えていません。
赤字国債は増えていても、政府支出が増えていないのが現状です。

有効需要

景気が良くなるとは具体的に、経済成長が行われている状態を指します。つまり、GDPが成長している状態です。なので、設備投資などの有効需要が伸びなければ、GDPは増えません。実際政府は公的資本形成を増やしていません。先ほども述べましたが、建設国債は増やしていないのです。政府は投資を行っていないのが現状です。つまり、政府は有効需要が直接増える政策は行っていないのです。

移転所得

赤字国債は増えているということですが、これの使われ方は年金や保険、手当などのいわゆる「移転所得」といわれる政策です。移転所得の場合、それ自体が直接モノやサービスを生産をするわけではありません。そのためGDPは増えません。建設国債ならば、道路や線路が作られ、そこには仕事が生まれます。建設国債はGDPが増えます。ベーシックインカムが日本を救うという意見をよく目にしますが、今回の説明であまり意味が無いとお分かり頂けたと思います。

結論

そもそも、政府支出が伸びいないのだから景気は良くなりません。
また、移転所得自体を否定するつもりはありません。年金や保険はもっと手厚く国債を使って行えば良いと考えます。ですが、それ以上に公的資本形成を増やすことの方が重要となってくるのです。

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