上級国民の本質

池袋での交通事故から、上級国民という言葉が話題となりました。事故の加害者の処遇が明らかに優遇されたものだと、多くの国民が怒りの矛先を加害者に向けました。私自身も、加害者の処遇の疑問を持ちましたが、事の本質はそこではないのです。今回は、この上級国民問題の本質を説明します。

なぜ事故はニュースになったのか

今回の問題で一番疑問に思わなくてはならないのは、この事故がニュースとなったことです。交通事故は毎日どこかで起きています。そんな中でなぜこの事故が報道されたのでしょう。以前高齢者ドライバーによる事故と偏向報道という記事でも触れましたが、高齢者と現役世代の分断があります。事故を起こした加害者も高齢者です。ですが、今回はさらに先があります。もし、上級国民が優遇されているのなら報道すらされていません。報道されたということは、今回は上級国民と一般人とを分断するのが目的です。

植民地支配の方法

欧米が植民地を支配する際、直接統治をさせていたのは現地人のエリートです。現地人のエリートに直接統治させることで、不満を現地人エリートに向けさせ、支配国には不満を向けさせないようにしていました。今回の上級国民問題もそれに当たります。日本はアメリカや外国資本の言いなりです。そこに国民の目を向けさせないためにも、国内にルサンチマンを向けさせる必要があるのです。今、ネットでやり玉に挙がっている派遣会社の社長もいますが、彼も利用されているにすぎません。派遣が広がることは、中曽根政権時からアメリカによってきめられていたことなのですから。

結論

今の日本の政治や経済が悪いのは、特定の個人が悪いわけではありません。国民全体の民度が低いから経済や政治が悪いのです。特定の誰かを叩きたい気持ちは私にもありました。ですが、そんなことをしていれば、本当の問題を解決することなどできません。

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