識字率と出生率

エマニュエル・トッドという家族人口学者がいます。
彼は家族形態から、経済や政治を分析します。
家族形態から分析された、トッドの未来予想はことごとく当たったため、彼は予言者とも言われています。
今回は、家族形態の説明ではなく、そこに出てくる識字率と人口について、私なりの考察をします。

アフリカで人口が増える理由

アフリカでは、人口が増加し続けています。その理由をについて多くの人は、避妊の知識が薄いため起こっていると考えています。そのため、ユニセフではアフリカで避妊具を配布しています。ですが、何の効果も得られていません。
この状況に対し、多くの人は疑問を抱きます。ですが、トッドからしてみれば当然のことで、出生率が低くなる条件は避妊の知識ではなく、女性の識字率にあると考えているからです。

識字率と人口の関係

女性の識字率が高いことと、出生率はどう関係があるのでしょう?
女性の識字率が高いということは、女性自身が高い知識を身に付け、社会的な立場が高いことを意味します。逆に、識字率が低いと社会的な立場は低いため、早期に結婚をし、多く子供を作ります。
また、識字率が高いということは、教育のレベルが高いことを意味します。高等な教育により、多様な生き方が生まれ子供を産まない選択も多く存在することとなります。

識字率から見た日本

識字率という観点から日本を見た時、非常に合点がいきます。
日本は男女ともに識字率は100%です。そのため、世界的に見て早い段階で少子化が起きたことがうなずけます。また、日本は女性蔑視の国だという人がいますが、日本は昔から男女平等に教育をしています。日本が世界的に見て少子化になるのが早かったということは、日本はどこの国よりも男女平等であると言えるのです。ですが、今の日本の少子化はデフレも原因しています。

結論

以上が識字率と出生率の関係です。
トッドは識字率を家族形態から割り出したりします。
今のアフリカの人口が問題だと思うなら、避妊やワクチンも大切ですが、教育を提供することが、一番重要なのです。

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