MMTを分かり易く(その4)

今回がMMTを分かり易くシリーズの最後となります。
今回は、国債発行の担保について説明します。

MMTは供給能力を担保に国債を発行しろと言っています。例えば、弁当屋さんは1日に100こ弁当を作れたとします。ここで弁当を買う時、いくらお金があっても弁当は100個しか買うことができません。つまり、あまりにも滅茶苦茶に通貨を発行してはいけないのです。

供給能力を担保に通貨を発行しているというのは非常に重要な話です。技術力のない国ではいくらお金を発行しても、なかなか経済発展はしません。日本は技術力はあるので、国債を発行すれば経済発展が可能です。そして、国債によって作られるインフラなどは供給能力を引き上げることができます。そのため、国債を発行すればするほど次の国債を発行しやすくなるのです。

国債の発行は供給能力だけでなく、需要も作り出します。先ほどの弁当屋さんがもし1日に80個しか売れなかったとします。そこで、政府が20個買い取れば弁当20個という需要が生まれます。供給に比べ需要が少ない日本では、国債の発行を行い需要を創出させる必要があるというのがMMTから導き出せる結論です。

以上が国債発行の担保です。
まとめると「国債の発行は供給能力という限界が存在している」ということです。

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