MMTを分かり易く(その2)

前回はMMTは 「現代の通貨発行の仕組み」 であると説明しました。
今回はその仕組みを解説する前に、MMTにおける政府や税金の位置づけを説明します。

政府は通貨発行権を持っています(通貨を発行するプロセスは今回は省きます)。つまり、政府は必要とあればお金を発行すれば良いのです。なので、税収が無いから何もできないというのはおかしな話なのです。以上の理由から、現在の日本政府が税収が足りないという理由から増税や各種の予算を減らしているのはおかしいと言っているのです。MMTから導き出せる結論や政策はおおざっぱにいうとこういう事なのです。

税金の役割については、富の再配分と景気の調整機能、通貨価値の固定です。いっぱい稼いだ人から多く取り、多くの人に何らかの形で再分配します。インフラを整備するのはそれに当たります。ですが、インフラは税金で作る必要が無いことも付け加えます。
景気の調整機能とは、景気が過熱している時に税金を多く取れば人々の消費の量は抑制され、景気を鎮静化することができます。
通貨価値の固定はややこしいので今回は説明しません。詳しく知りたい方はウォーレン・モズラーの名刺をご覧ください。

以上がMMTにおける政府と税金の位置づけです。
今回は「政府は通貨を発行できるから、税収が無いから何もできない」というのはおかしいということを理解してください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする