高速道路の無償化

高速道路の無償化は、かつて民主党政権時の公約にありました。
これ以外にも公約があるため一概には言えませんが、民主党が選挙に勝ったことから、当時多くの人が高速道路の無償化を望んでいました。ですが、結果それは叶いませんでした。また、当時から高速道路の無償化などできるはずがないと考えている人も多くいました。現在では、そんな人の方が多数派ではないのでしょうか。
今回は高速道路の無償化について考察します。

海外の高速料金

高速道路の無償化が無理だとする根拠として「無償化して高速道路をどの様に運営するのだ」というものがほとんどでしょう。そして「もし、無償化したなら運営費は税金で賄われることとなり、結局同じことだ」という結論に至るのです。
ですが、北米は高速道路の料金は無料ですし、他の先進諸国も日本ほど高くはありません。もし、無料にしなくても料金を下げることくらいはできるのではないのでしょうか。

無償化は可能

結論から言うと、今の日本だと高速道路の無償化は可能です。むしろ、行うべきなのです。先ほどの2つの反論ですが、日本はデフレなので高速道路の料金や税金を取らなくても、国債で運営が可能です。また、高速道路を無償化すれば経済活動は今より活発になり、デフレ解消の一助を担うことができます。
最近目にしたもので、日本は山間部が多く、建設するのに多くの費用が掛かるからだという意見を見ました。建設に多くの費用が掛かることと、運営費が高いことは民間ではその通りでしょう。ですが、国営、公営であれば関係ありません。何より、高速道路が現在有料の理由については、建設費の負債を返済までの措置だとされていました。もともと高速道路は、最終的に無料になる計画だったのです。

民営化の弊害

現在、日本の高速道路は民営化され、ネクスコという企業が運営しています。そのため、先ほどの山間部が多いの否定は正しくなってしまいます。ですが、国営に戻し、政府が管理すれば無償化も可能となります。インフラは本来、公営であるべきです。これについてはインフラで説明しています。

結論

以上が高速道路無償化についての考察です。
最近民営化が進んでいます。ですが、デフレ下でインフラを民営化しては、デフレは加速するだけです。それは、デフレ下で民間は投資を行わないからです。
現状の日本に必要な経済政策を見極めなくては、特定の企業や投資家が得をする様な世界が加速していきます。

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