日本では、少子高齢化が問題になっています。問題の理由として、労働力の減少や社会制度が維持できないことです。最近では、少子高齢化が原因で日本は経済成長できないという意見もよく聞きます。
私の意見は、少子高齢化は問題ありません。それどころか、喜ばしいことだとも考えられます。
そんなバカな話あるかと思われる人がほとんどでしょう。
では、その理由を説明します。
労働力
少子高齢化による問題点である、労働力の不足ですが、そもそも経済成長するには労働力はある程度不足していなくてはいけません。
生産力が需要に追い付いていない状況下で、設備投資や技術投資を行い、生産性の向上が起きることで経済成長します。この様な産業モデルを、資本数役型産業といいます。逆に、生産力を人を増やすことで行う産業モデルは労働集約型産業と言います。
本来、資本主義では資本集約型産業でなくてはなりません。つまり、少子高齢化で労働力の不足が問題だと言っている人は労働集約型の考えであり、資本主義を理解していないと言えます。
デフレの続く日本では、少子高齢化は願ったり叶ったりな状況です。つまり、少子高齢化はデフレに対するホメオスタシスなのです。なので、労働力不足を理由に移民を入れてはいけません。
労働力の問題では、AIにより仕事が奪われるという議論も最近ではされています。一方では人手不足、一方では人余りになると、二律背反した議論がなされます。これは、労働力は技術によって解決されると言っているに等しいのです。また、将来労働力はそこまでいらないとも言っています。
なので、労働力問題は、全く問題ありません。
社会制度
次に、社会制度の維持です。これに関していえば、社会制度を変えれば済みます。経済状況に応じ適切な経済政策を行うことは政治の基本ではないのでしょうか。むしろ、日本は社会制度の維持が目的化して、実体経済を無視した政策を取り続けてデフレを深刻化しました。
社会制度や政策はもっと柔軟であるべきです。
社会制度の維持については、維持できないと議論すること自体が、もはや社会をダメにしています。
人口密度
人口密度についても言及します。日本の人口密度は世界で34位と高い順位です。この人口密度を可住地域で求めると日本は10位となります。さらに、東京の人口密度は世界最大です。
日本の可住地域に人が住みすぎています。また、東京に人口が一極集中しすぎています。少子高齢化はこれらの問題に対するホメオスタシスなのです。
結論
以上より、少子高齢化自体は全く問題ありません。
こう聞くと、「子供がいなくなって良いのか」とか「日本から人がいなくなっても良いのか」なんて意見が出てきそうですが、なぜ人口が減り続けると考えているのかが不思議です。もし人口が減りすぎたなら、増えるようホメオスタシスが働きます。ですが、今の政府は人口が減る政策を行っているため、安心はできません。
少子高齢化は問題ではなく症状です。本来の問題はデフレと東京への一極集中です。これらの問題を解決しなくては、日本の未来はないと考えられます。